曠吉の恋―昭和人情馬鹿物語

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曠吉の恋―昭和人情馬鹿物語

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735711
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昭和八年、東京・巣鴨は水道屋の次男坊、曠吉に訪れた、苦く切ない十五歳の春。男も、女も、持てあますほどの“情”を抱えて懸命に生きていた「あの時代」を描く、傑作五話。

著者等紹介

久世光彦[クゼテルヒコ]
昭和10年、東京生まれ。東京大学文学部美学科卒。TBSで「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など多くの人気ドラマを手がける。その後、文筆業にも手を染め、独特の美学をたたえた秀作を発表。作品に『一九三四年冬―乱歩』(山本周五郎賞)、『聖なる春』(芸術選奨文部大臣賞)、『蝶とヒットラー』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『蕭々館日録』(泉鏡花文学賞)など多数ある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

15
川口松太郎氏へのオマージュ。歳上の姐さんに惚れては痛い目に遭う主人公の姿は滑稽ではあるが、思えば十代のひよっこは粋な姐さんに憧れるものである。2014/07/05

やまちゃん

2
廣吉、ほんとイイ奴です(^^) こんな可愛い男がいたら、まぁ、お姉さん方は放っておかないでしょうね(笑) 背伸びしてるくせに隙だらけで、嘘のつけない馬鹿正直者で。お涼さんの存在がとんでもなく大きく格好良くて、粋なこのお姉さんが大好きになりました!家族のあり方も妙にあっけらかんとしていて、深刻な話も陰湿にならない。この時代の性に対してのおおらかで、自由な感じが好きです。現代よりよっぽど進歩的\(^-^)/ 廣吉シリーズとしてあったなら、何冊も読みたいです。面白かった~!!2014/08/09

ミメイ

1
☆4久世さんが好きだった「川口松太郎」の「人情馬鹿物語」へのオマージュとでもいう作品。が、少年が大人になっていく過程の描き方は、どこか妖しく艶っぽくて、その辺りは久世ワールドならではのものが。ドラマの向田邦子新春シリーズは少女の視点から描いたものだけれど、その少年版(時代や設定は違うけれど)という趣きもあり。

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