ゆめつげ

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735599
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

江戸は上野の端にある小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。のんびり屋の兄としっかり者の弟という、世間ではよくある組み合わせの兄弟だが、兄・弓月には「夢告」の能力があった。ただ、弓月の「夢告」は、いなくなった猫を探してほしいと頼まれれば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、まったく役に立たないしろもの。そんなある日、地震で迷子になった大店の一人息子の行方を占ってほしいとの依頼が舞い込んだ。屋根の修繕費にでもなればと、目先の礼金に目がくらみ、弟をお供にしぶしぶ出かけてしまったのが運のつき、事態は思いもよらぬ方向に転がりに転がって…。ちゃんと迷子の行方は知れるのか!?そして、果たして無事に帰れるのか!?大江戸・不思議・騒動記。

著者等紹介

畠中恵[ハタケナカメグミ]
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuna Ioki☆

55
971-174-16 もっとほんわかとしたストーリーかと思ってました(¯―¯٥)世の中が大きく変わるとき人々は何を思ってどう動くのか。世の中の流れを読み取って動くものあり、流れに逆らって自らの手で変えようとするものもあり、流に任せるものもあり。弓月のゆめつげどうり未来は確定されたものではなく、動きかた次第なのだろう。2015/05/06

hirune

50
江戸時代から明治になる直前の動乱を予感させる不安な時代のお話し。当てにならないと評判の悪い神官弓月の夢告だけれど、実は鮮明に見えすぎ しかも使いすぎると夢と現の境が曖昧になり肉体的にも深刻なダメージがあるという剣呑なもの。夢告を頼まれ、一緒に血腥い事件に巻き込まれた一団を救うために不安定な力を使って危機を切り抜けていく。若旦那のシリーズとは趣きが違い、スリリングでどうなることかと最後までハラハラさせられました☆2016/12/09

星群

40
子ども探しの話かと思ったら、…暫し呆然。それだけ、誰もが自分の信念の為に、必死だったんだろうな、幕末。2014/05/09

ぶんこ

37
夢告(ゆめつげ)の才を持っている小神社の長男が、札差(金貸し)の、行方不明の息子探しから、勤王方の武士に囚われ・・・騒動の中で、何度も夢告を行っては、窮地を脱する。 ハラハラする中、この長男弓月さんのオットリしたところと、機転が効く次男信行さんのペアが、ちょうど良い塩梅で、物語を殺伐とせずに済んでました。2014/07/10

菜花@ほのおかくとう協会門下生

17
自分の感想を読んだのですが、何に感動したのか思い出せないので再読(笑)やっぱり、とても恰好いい終わり方だと思います。ファンタジーが大好きな私には、大満足な終わり方です。最後のシーンは、まるでアニメのワンシーンの様です。途中で出てくる「薬湯」や「歩く狂気」なんかは、畠中先生のファンサービスなのではないかな、と思いました。2013/06/02

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