内容説明
街に怪しい男が入り込んできた。街の揉め事を解決する役回りのソルティ(若月)は、怪しい男・高岸の観察をはじめた。高岸が狙っていたのは、弁護士のキドニー(宇野)という男だった。高岸と宇野は、バレンシアホテルの詐欺まがいの借金問題の解決のために、街にやってきた。バレンシアホテルの権利書は借金のかたとして、街に恨みのある崎田という男の手に渡っていた。そして、ブラデイ・ドールのオーナー川中とピアニストの沢村が、問題解決のために街に乗り込んできた。すべてのカードが街に揃った時、男たちの生き様を賭けた闘いがはじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
16
久しぶりのハードボイルド。ブラッディ・ドールシリーズの主要人物達も登場するが彼らが戦ったもの、喪ったものの存在感と時の流れが印象的です。久納家の内紛と因縁が絡み合う中、仁義を見せた姫崎の爺さんには誰も敵わなかった。捨てたくても捨てられないもの、抱えたもの、喪った存在。男は喪っても泣けないし、痛みを抱えなければならない。2012/09/11
まぁにぃ
5
ブラディドール&約束の街の登場人物が、再びS市で! ブラディドール側が完全に乗っ取っていますね(笑) 川中のインパクトに対抗できる人はいないなぁ。 藤木がいないのが悔やまれる! (板井ではまだまだ役不足かな(笑))2014/05/10
hirocyan
1
へっ!、シリーズものなんですか?2016/01/24
プラム
1
約束の街にブラディ・ドールシリーズの登場人物が合流。といえば聞こえはいいのだけれど、川中、キドニー、坂井ら強烈な個性を持つBDの連中に、完全に喰われちゃった印象。それでもいいんですけど、ちょっと寂しいかな。でも、高岸が”あの車”で登場したときは、本当に嬉しかった。2013/02/10