出版社内容情報
★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店グランドビル店・佐藤妙子
「なんで自分だけこんなに我慢しなきゃならないんだ!!」なんて思っているアナタ。なんか心がにごにごしているアナタ。この本を読んでみて下さい。自分の思ったように生きるということは、こんなにもエネルギーが必要なことなのです。さぁ!!みんなで“悪党”になろう!!
内容説明
僕の名前は兎丸エイジ、17歳。父親は不在、奔放な母親と腕白な異父弟・ヒロトとの3人で平凡な生活を送ってる。毎日炊事、洗濯、ゴミ捨てと家事全般をこなす高校生が「平凡」かどうかは我ながら疑問なんだけど。ある日弟のヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、僕の「平凡」な日常は少しずつ崩れてきて…。
著者等紹介
笹生陽子[サソウヨウコ]
東京都生まれ。慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
50
『ギルバート・グレイプ』を観て主人公に感情移入して涙を流す男子高校生・エイジ。シングルマザーの母は仕事も忙しいが女としても奔放に生きている。そのためエイジ17歳は家事と弟の世話で忙しい。母は逞しいがこれは一種の育児放棄では?と思いつつ読み進み、エイジが家出したくなる気持ちも分かる、が、家出も遠慮がちなのがおもしろい。この環境でなんとなく過ごしているエイジが基本的にいい子なのは可愛がって育ててくれた祖父のおかげだろう。今後は杉尾さんがいいように使われて悪党になりたいと思うようになるかも。2024/09/27
おれんじぺこ♪(16年生)
22
一人の男子高校生の話。サクッと読めるけど、個人的にはイマイチかな2015/02/23
あー
15
図書館でジャケ借り。とても読みやすくて、楽しく驚きながら読んだ。良い少年だからこそ悪党になりたくなったのか~。最後は一安心。2020/11/26
chii
15
兎丸エイジ17才。母親は未婚の母で、バイヤーの仕事で長期海外出張中。高校に通い、家事全般を担当し、8才下の異父弟ヒロトの世話までしている。ある日ヒロトが水疱瘡になり、母親の緊急時用のアドレス帳から家から近い杉尾さんという人に電話をかけたことから、ヒロトの平凡な日常が狂いはじめちゃうお話。「どうして僕だけ?」って思って何かやらかしたくなっちゃうよね~。悪党になりきれないエイジを応援したくなっちゃいます。2010/11/13
ららぴぴ
14
この主人公、序盤から母親ほどじゃないけどわりと好きに生きてると思う・・・苦労してるけど。そして杉尾さんの言葉だけでよく父親だって事わかったよな・・・半分外れてたけど。なんだかあまり好きになれなかった。2014/06/13
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