内容説明
構想15年。押井守、秘蔵作ついに小説化!啜る蕎麦!喰らすフランクフルト!頬張るハンバーガー!昭和の東京を舞台に暗躍する「立喰師」たちの姿を奇才・押井守が紡ぐ「もうひとつの戦後・東京史」。
著者等紹介
押井守[オシイマモル]
1951年・東京都生まれ。東京学芸大学卒業後、ラジオ番組ディレクターなどを経て、タツノコプロダクションに入社。『一発貫太くん』(TV)で演出デビュー。その後、スタジオぴえろに移籍し、’81年『うる星やつら』(TV)の演出で注目を集め、’84年『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』(映画)で高い評価を得る
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感想・レビュー
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akiu
1
立喰師という偽史を通して日本の戦後を語る(騙る)、小説(みたいなもの)。映画版も大好きですが、原作もすばらしいです。何かを語っているようで何も語っていないという、のらりくらりとした調子はまさに、押井さんの真骨頂という感じでした。冷やしタヌキの政くらいまでは自己憐憫的(犬の視点)の話で得意分野だなぁという一方、そこから予知野屋でがらっと視点を変えて盛り上げてきたところが普通に面白かったです。終盤は若干しりすぼみ感があって映画ほどではなかったかと思います。2013/01/10
けえこ
0
講釈師を思わせる文章が読みづらかった。映像なら楽しめたかも。2015/01/26
ゆづたろう
0
殆どがくだらないウンチクとパロディで構成された押井守の真骨頂的奇書で面白いんだけど、中盤から徐々に失速していくのがやや残念なとこか。そもそもハンバーガーや牛丼が立喰なのかっていう以前からのどうでもいい疑問も浮かんでくる。しかし各章表紙のモデル達のキマリ具合(いい顔!)を見るだけで癒やされる。2013/11/02
臓物ちゃん
0
この本のおかげであのインド人のサブは河森正治だと知った。2013/04/15
脂肪分
0
ボルヘス流の「存在しないモノの批評」のどさくさに自分の言いたい事を言う本。で、「モノ」がよりによってこんなのだから「何を真面目に語ってんのよ」っていう面白みも。2005/12/24