Pの迷宮

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  • サイズ B6判/ページ数 421p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048734905
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

12
幸せな生活をおくっていたはずの弥生が突然発症したパニック症候群。北海道のホテルで男を刺したとフロントを呼ぶ女。ふたつの出来事の因果関係は20ページも読めば想像はつく。けれど、なぜこのような病気を発症したのか、なぜこの事件は起こったのか。そして、自らフロントに電話して救急車を読んだ女が、刺した事実以外の全てを黙秘しているのはなぜか。運命のイタズラが佐紀子たちの運命を複雑に交差させる。が、自分に置き換えてみた時に、他にどんな選択肢があったというのか。彼らが再び家族としての機能を取り戻してくれればいいと思う。2020/08/29

Tom Num

2
Pとはパニック障害のPでした。ある日突然パニック障害が発症した弥生は子供を連れ外に出る事に恐怖を覚え、まともに買い物さえ出る事が出来ない予期恐怖にさい悩まされる。弥生の母親は何とかしようと昔の知り合いで現在高名な精神科医の男に相談を持ちかけるが、この男に相談した事により物語は複雑な迷路に迷い込んでいく。精神科医により作られた記憶やパニック障害について丁寧に描かれていて読んでいて息苦しい。この病気はしんどいだろうな。読みにくい箇所も所々あったけど全体を通して緻密に描かれている良作です。2017/08/08

はな

1
人間の「記憶」を扱った作品。「パニック障害」「PTSD」「性的虐待」「洗脳」などなどイマドキ感満載。ただそれほど安っぽくないのは、冒頭で殺人を犯す母親が黙秘を続ける理由(動機)を探るという設定で、裁判シーンが中心だからかな。検事とジャーナリスト、ふたつの線で事件の真相が探られていく。隠されているためか娘の心の中がそれほど描かれないのは少し物足りない。それでも丁寧に描かれているし、黙秘を貫いた動機も表向きのものの後ろにもうひとつあったりして、「物語」を読んだって感じでした。2014/02/11

S@YOPECO

1
再読。細かな内容は忘れていたものの、受けた衝撃の激しさは覚えていた。この本、もっと有名になってほしいなぁ。丁寧に調べ込まれたうえで書かれている感じ。切ないし、読んでてヤキモキするし、人間について考えさせられる。心理学初心者にもいいかもしんない。2012/09/17

土方one太丹

1
読みやすくて面白かったです。でも、後半?はちょっとうやむやな感じがしました。しかし、人間の悪意とは恐ろしい。2012/05/12

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