黒い自画像

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048734691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

いるはずのない、もう一人の自分、ありえたかもしれない、もうひとつの人生。なぜかふいによみがえる過去。日常の底が抜け限りなく落ちてゆく―精妙な筆致で綴った傑作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

44
久々の阿刀田さん。短編を書かせたら上手いなぁと思わずにはいられません。物語にグッと引き込み、ジェットコースターのような味わいで迎えます。オチが曖昧な作品もありましたが、ニヤリと笑える味わいは阿刀田さんならではだと思いました。面白かったです。2024/02/21

あんみつ

7
前に読んだ『西瓜流し』は非常にはっきりとした落ちのあるミステリーだったのでそういうものを期待していたが、これは少し趣が違った。話の運びはスリリングでぐいぐい引っ張られるが、そのわりに結末ははっきりとは描かれないものが多い。その中で一番結末が明快だった「歌」の落ちには笑った。意外と聴けるメロディーになるのね(笑)「缶」はなんだかとても物悲しい気持ちになった。小学校時代の友達、今頃どうしているのかな…2014/03/03

しずる

4
15の短編。どれも短いながらピリッとエッセンスが効いている話。スルスルと読めた。2014/11/29

グラスホッパー

2
15年前に読み、2回目。内容は忘れていた。 不思議で妖しい世界、好きだ。2018/07/21

1045

1
タイトルが面白そうで帯の説明を見たら短編集のようなので図書館で借りた。ホラーかと思ったらそうではなかった。序盤は「これで終わり?」って感じだったけど、読んでいくうちに雰囲気を楽しむタイプの作品なんだなぁと分かってそこからは割と楽しめた。笑えたのは『彫像』と『目撃者』。『赤道奇談』はよくわからなかった。子供は主人の子じゃないってことなんだろうか。アマゾンのレビューで初期のも読んでほしいってのがあったので図書館とかにあったら借りてみようと思う。2014/02/18

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