内容説明
傷ついた子犬を拾った少女は、獣医を目指す少年に助けられた。幸せな出逢いは、少女の悲しき家庭環境により別れを迎える。そして八年後、ふたりは偶然の、しかし必然ともいえる再会をしてしまう。ふたりの空白に、幼い日の思い出がよみがえった時、彼女は失踪する…。愛し合っているのに巡り逢えないふたり。かつてこれほどまでに美しく、せつない物語があったであろうか?新世紀、もっとも泣かせる“純恋”小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
97
両親を事故で亡くした小6の深雪は叔父の家に預けられるが…高校生の桜木との出会いと約束、と前半は純愛もの。しかし後半になると二人の再会以降一挙にサスペンスに。ふたりの純愛に水を差すつもりはないが、極短い期間の出会い、それ以降会うことも連絡をとることも情報も何もなければ、相手に対する理想だけが膨らみいつの間にか王子様となる。彼はこんな人のはずという思いだけが大きくなり再会してもそのギャップに悩むことが多いとか。残念ながらときめきの少なくなった私には心をうつまでは行かず、黒新堂さんの方が好みということを知る。2021/05/23
にゃんこ
15
[貸し本] 半年以上も前にお借りしておきながら、帯の「泣けた。こんなに気持ち良く、体の奥底から泣けたことはしばらくぶりだ。」という中村獅童さんの言葉に躊躇して、今まで読めずにいました。でも、私的には、読むのに時間かかったのは、単に「読み続けるのがしんどいから」でした…。 確かに、泣ける部分はある。 動物病院が舞台なので、そういう箇所はうるっと来たのは事実。 でも、主人公の2人の恋愛話だけをメインにしたら、安っぽいメロドラマにしか思えない。 終わり方も「は⁈」だったし。 なんか、残念。2014/01/03
はるな
14
両親を亡くし喪失感を抱いていた深雪。彼女はある日、けがをした犬を助けてくれた高校生の一希に恋をする。何年にもわたる二人の恋の行方は。 最初は、かわいらしい恋だなあと思っていたのですが、だんだんとサスペンスに。一途に愛することの素晴らしさや愛の奇跡が描かれているけれど、私はそれよりも、一途であることの怖さみたいなものを強く感じたかな(^^;)2019/02/03
藤枝梅安
12
前半はNHKの朝の連続テレビドラマを思わせる展開。 この作者が多用する短い名詞句の連続もドラマの同時解説のようだ。中盤からは昼の連続テレビドラマ、いわゆる「昼メロ」のような展開となり、 終盤にかけては「夜のサスペンス」になり、ついにはテレビでは放映できない、 いわば「R15指定」の映画のようになる。 展開が速く次々と事件が起こり最後まで読ませるのはさすがだが、 登場人物がほぼ全員ハイソでかっこよく、地位も名誉もある人たちばかりだし、 ちょっと「やりすぎ」という気がしないでもない。2009/05/19
ハル
9
これ、泣けるんですか?途中からミステリやらサスペンスやらが乗り込んできてしっちゃかめっちゃか。冒頭で真白に儚く舞う淡雪が終いにゃどす黒い血の降雨に変貌してましたよ?ふと帯に謳われた「メロドラマ」の意味を知りたくなる。→悲劇と違い、登場人物の行動から人生や人間性について深く考えさせるというよりは、衝撃的な展開を次々に提示することで観客の情緒に直接訴えかけることを目的とする。この衝撃的展開って奴が心に響くどころか興ざめだったな。純愛が読めると思ったのに…。成る程、これは私の選択ミスだ。2016/06/06




