内容説明
僕は運命を変えてみせる―。東京下町の大きな団地に住み、新設校に通う小学5年生の亘は、幽霊が出ると噂される建設途中のビルの扉から、剣と魔法と物語の神が君臨する広大な異世界―“幻界”へと旅立った!時代の暗雲を吹き飛ばし、真の勇気を呼び覚ます渾身の大長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
71
以前ボツコニアンシリーズの1で挫折した私 そして 未だにゲームと言ったらマリオ位しか知らない私でも これはとっても楽しく読めています*\(^o^)/*テレビゲーム好きの小5の少年亘がある事情で 現世から幻界(ビジョン)の世界に行き 自分の運命を変える為の旅人なり 運命の塔を目指す( ◠‿◠ )幻界とは 現世の人々の想像を集めた世界っていうのもまた良いですよね( ◠‿◠ )上巻では家庭内のイザコザから抜け出し 要御扉(かなめのみとびら)を通り抜け、、、たまにワタルの頭は現世のゲームを呼び起こすが^_^2018/01/20
風里
62
幻界に入り込むまでが長かった。 小学生が主人公というのは早い気もするが、現実も幻界も苦難の連続でこちらが辛くなりそう。 下巻でどう成長するのか、どういう結末になるのか楽しみ。2013/07/06
ally
47
最初からファンタジーなのかと思ったら真逆の、暗くて悲しくてどうしても受け入れられない現実から始まり、上巻が一番泣けてしまった。子供の視点から見る世界の重さ、矛盾、疑問、寂しさが溢れて溢れて最近で一番感情移入してしまいました。亘の公園での問いかけやルウ叔父さんがベッドの下を覗き込む場面がとてもとても悲しくて、こういう描写があるからその後のファンタジーの世界がより引き立ち強い意味を持つのだろうと、絶対良い読書になると確信して中巻へ。2018/10/11
aya
47
映画を見てから何年か経って、ふと原作を読みたいなと思い読み始めました。映画とは違い最初からなかなかシリアスな展開が続きかなり読みごたえがありました。ワタルがどう成長していくのか楽しみです。中巻に続く。2015/09/24
りょうすけ
37
映画のDVDと一緒に知人に貸してもらいました。この(上)は数年前、ラスト数ページ、幻界に入った所で話が難しくて一度読むの諦めた。けど、今回はなんとか読めた。映画を観てからなのだが、映画は色んな事が割愛され過ぎてるんだなあという印象。映画じゃ語られなかった部分、作り込みの深さが窺える。2023/03/19