出版社内容情報
貧しい者、年端のゆかぬ者、死別した者。異なる人々が、せめぎあい、ぶつかりあいながら、野太く暮らしていたあの頃、匂い立つような尾道の熱気が、少年のやわらかな心を育む―国防色の残像と、総天然色の喧騒。変わりゆく時代のダイナミズムをあますところなく描いた昭和の腕白者の物語。
内容説明
貧しい者、年端のゆかぬ者、死別した者。異なる人々が、せめぎあい、ぶつかりあいながら、野太く暮らしていたあの頃、匂い立つような尾道の熱気が、少年のやわらかな心を育む―国防色の残像と、総天然色の喧騒。変わりゆく時代のダイナミズムをあますところなく描いた昭和の腕白者の物語。
目次
第1章 幼年時代(にぎやかな家;家族のこと ほか)
第2章 それでも空は青い(医者の子だから;イロハの逆さ覚え ほか)
第3章 がんぼう盛り(水兵服とプージー;解放感 ほか)
第4章 ぼくがいる場所(拍手でさよなら;うそと作り話 ほか)
第5章 憂鬱に憧れるころ(世の中は広い;試験なんか受けん! ほか)