内容説明
ナイフを投げろ!チェーンソー男を倒せ!鬱屈した青春を後ろ向きに駆け抜ける新世代グルーヴィー・ノベル。第五回角川学園小説大賞特別賞受賞。
著者等紹介
滝本竜彦[タキモトタツヒコ]
1978年、北海道生まれ。『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で第五回角川学園小説大賞特別賞を受賞し、デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えいなえいな
16
17年ぶりの再読です。先日何気なくYouTubeを見ていたら、本書の映画版の主題歌を見つけて懐かしいなー、となりました。実は記憶の中では今まで読んだ本の中でも5本の指に入るほど好きな小説です。実家に帰った際に本棚から取り出して一気読み。やはり面白い。主人公のダメ人間っぷりが読んだ当時の自分と重なって感情移入できたのですが、今読むといろいろな事から逃げている今の自分と重なってやはり感情移入できてしまいます。デビュー作で荒い部分も多いですが、たくさんのエネルギーが詰まった傑作だと思っています。2018/01/29
そのぼん
7
…何故、チェーンソーなのか?そこは突っ込んじゃいけないところなんでしょうね。今どきの文章って感じでした。2012/01/12
りゅう
5
善と悪の明確な区別もない、わかりやすい敵がいない、向かうべき未来がない、"実体のない何か"と戦う現代の若者を描いた青春小説。あんまり他所事に興味がなさそうな主人公の絶対的一人称というリアリティの枠から、"チェーンソー男"や"能登"というSFなはみ出し方がにくい。若者は真実にうっかり触れて傷付いてしまわないように、注意をはらって生きているけれど、管理人のお姉さんや担任の先生、大人の視点からのみシビアな現実が垣間見えてはっとします。NHKも読んでみようかな。2014/03/12
しょうたろ
4
まずタイトルのセンスが抜群。素晴らしい。思春期の男なら誰もが覚えるであろう不明瞭な感情をうまく表現しています。人生には分りやすい”敵”が必要なのだ、という考え方が好きです。と、いいますかよく分かります。読後感も良好。2009/09/01
Y
3
チェンソー男というのが出てきてチェンソーマンのビジュアルしか出てこなかったや。ちょっとついていけないところもあったけど、疾走感があったので最後まで読み切れた2024/07/20