内容説明
次々に飛び降り自殺を図る中学生たち。拭い切れない温もりの中で、真相を追う一人の父親。彼らを“死”へと駆り立てる「子供の論理」とは…。本格推理の気鋭が放つ異色長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
51
中学生の連続自殺という重いテーマだが、意外にもスラスラ読める。 息子が自殺した報せを受けた父親の青木は理由を求めようとするが、息子はヤクをやっていたという事実。 すると息子の友達も自殺を重ねていく事態に。 ミステリとしてはそれほど捻っていない。 むしろなぜ自殺したのかの理由こそが、将来への不安や漠然とした現状を露わにする。 ラストが爽やかに終わるというのも、貫井さんらしからぬ締めだが、中学生が対象なので悪くないかも。2021/09/25
ゆみねこ
41
14歳の息子の突然の自殺。真相を探るために息子と仲の良かった同級生に自殺の原因を聞く父親。自殺は連続し、2人が飛び降りて死亡。3人目も大けがを負う。14歳の14歳らしい狭い世界観と幼さ、そして危うさ。男の子を育てた経験はないので、この年代の少年の気持ちは分からないが、生きづらさを乗り越えて大人になるんだよね。。2014/01/04
prelude
14
★★★☆☆96年の作品。展開が気になり一気に読まされるが、父親がたどり着いた真相と「子供の論理」が、あまりにやるせない。2017/01/26
ヒロくま
13
作中の14才の中学生達には、自分の周りだけが世界の全てのように思えているのだとしたなら、結末がなお痛ましい。未熟さ故の悲しい行為だったのなら、経験は柔軟な心を生むものなのかなと、ふと思わされた。2014/02/28
おさと
10
危うい14歳。淡々とした文章が世界を作っている。2015/02/09




