内容説明
男と女のやさしいひだが心ゆくまで堪能できる珠玉小説13篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
89
面白かったです。関西弁が心地よく、男女の違いがあるからこそ興味深い。気楽に読める恋愛小説というのがいいですね。ハイミスの心境も微笑ましく。過去の作品から選りすぐった短編なので、オリジナルも読んでみようと思います。2016/05/29
ぼんくら
18
1993年以降に発表された中から池内紀が編んだ13の短編。お聖さんの描く男と女は、大阪弁が心地よい(関西人でもないのに)。男と女は違っているから面白いと素直に思える。これは共通語では書けないお話なのかしらん・・・2015/05/20
ミッチ
12
先々月に91歳で亡くなった。この作品は恐らく70歳代でのもので、男女の恋心を絶妙なタッチで表現している。大阪弁がなんとも男女の関係をいやらしくなくさらりと感じさせる。これもお聖さんの筆力のなせる技。あ~もう一度こんな恋をしたい!そんな尻腰もないくせに!したい!因みに「尻腰」とはお聖さんの作品に出てきた用語で初めて意味を知りました。2019/08/14
yuiyui
1
やはり田辺聖子のストーリーは小気味よく後味もスッキリしていて私は好きだ。一時よく読んだが、もう10年以上手にしていなかった。必死になって生きなくていい、一歩引いて余裕が大事みたいなゆるい生き方を示してくれて、つい肩に力が入ってしまう私には人生の師のような存在でした。昔読んだ中で一番印象に残っているのが「醜女の日記」読み直してみようかなぁ。2018/07/16
さくらんぼ(桜さんと呼んでね)
1
本来さん/ほどらい/舌ざわり/百合と腹巻/ペパーミントラブ/夢渦巻/古文の犬/鬼が餅つく/愛の周り/このへんで・・・/ラストオーダー/シクラメンの窓/週末のチューリップ2008/01/01