内容説明
第16回横溝正史賞優秀作。―そのアリバイは完璧なはずだった。健康産業界の裏側でくりひろげられる利権・派閥争いの実態をフィットネスクラブを舞台に、斬新なアイデアと奇抜なトリックで描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさどん
18
計画がトントンうまくいくところで、解せないと思っていたら、突然章が変わり、当人がとんでもないことに。そんなところからおもしろくなった。筋肉をつける具体的なところも興味深く読めた。薄い友人関係だったのに主人公のことを調べてくれる人がいるところは矛盾かな。事実はかなり込み入っていたという落ち。おもしろかった。2020/11/23
りちゃ
7
てっきりこの人が主人公だと思っていた人が、あっけなく…。びっくりしてしまった。話が進むにつれ、こじれていく。誰が加害者で誰が被害者なのか。どうやら人間、やましいことがあると、ドツボにはまっていくようだ。たいして筋肉には興味はないが、はまると凄そう…というのは伝わってきた。読み終えてみると、意外にも軽い印象の作品。2018/07/31
C----ya
2
筋トレシーンがあると知って読んだ横溝正史賞優秀作品。窃盗をやっている鍵屋が主人公で筋肉理論も多めで正論なのでやる気がでるしベンチプレスをミステリーに絡ませているのが斬新。主人公を気に入ったので第二部の冒頭には驚愕!たまげたし残念だったな。動機にはなるほどそういう事か。オカマも登場する他にはない筋トレミステリー。筋肥大はまさにタイトル通り。鍛えたくなるし好きだこれ2016/01/25
よっしい~
1
トレーニング理論にヒントがあるかと、丁寧に読んだので疲れた(笑) 殺人事件なのに何か明るい、パズルを解いているのを傍観している感じ。2013/03/21
sai
1
スポーツクラブを舞台に、単独の窃盗事件・横領・殺人事件のミステリーが、それぞれの犯人の思い込みから偶然に絡み合い繋がってしまっていたという、ユニークな展開。作者の滅茶苦茶詳しいウエイトトレーニングについての解説に、「ひろいもの」の第1話の話を思い出し納得しましたぁ~(笑 2013/03/12
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