生きる歓び

生きる歓び

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048728379
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

いまを生きる市井の人々。その歓びと哀しみを切々と描くささやかな九つの感動。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

82
「とめてくれるな おっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへいく」で鮮烈にデビューした橋本治さんは 、「桃尻語」で小説にもデビューし、深い識見を駆使した批評も書き、編み物作家でもあり、正に「知の巨人」と呼ぶに相応しい。しかし、彼の「知」が広範に渡り深いため、十分な評価を得ていないのは、とても残念。彼の小説は、戦後三部作(巡礼、橋、リア家の人々)でも本作でも、常に普通に暮らしている人々を、丹念に描いていて好ましい。決して、英雄などは描かれない。普通の人々が、普通に暮らす世界が、大事だという世界観。2024/11/17

クリママ

53
ひらがなの物の名前の付いた9編の短編集。性別も年齢も様々な人たちの暮らしのある時、そこに流れる感情。年代の近い女性の1編もあるが、それもなんだかガラス越しのように感じられ、もう一つ感情移入ができない。それよりも、すべてけしてハッピーな話ではなく、本の表題の意味が分からない。いや、少しずつわだかまりを持ちながらも、日々の営みを何とか送っていくことの中に、生きる歓びがあるのかもしれない。2022/01/30

@かおり

2
受験時代に「あんぱん」を読んだことがあり興味が湧きました。調べたら「男東大どこへいく」の方だったのですね、恐れ入りました。老若男女の主人公の日常の切片が描かれていて、私は何かはっと気づかされるということは無かったのだけれど、描写が綺麗で読んでいて気持ちよかったです。あと食べ物がいちいち美味しそうだった(笑)「あんぱん」では目頭が熱くなり、老いを受け入れていこうという気持ちになりました。「いんかん」「ひまん」が読みやすくて好き。2013/11/08

hf

1
「にしん」「みかん」「あんぱん」「いんかん」辺りまで読んで、放置していたが先週の木曜日(6月11日?)くらいから再開して一週間で読んだ。「にしん」は冬に休みの日に朝、マクドナルドで読んで感動した覚えがある。今は建て替え工事中のマクドナルドで。「にしん」「どかん」が好きですね。「きりん」も割と好きです、「ひまん」も。「ひまん」は性欲についても書かれてて『つばめが来る日』に入ってた「歯ブラシ」?っぽかった2020/06/18

ベラ

1
短編集。その中の『きりん』がゲイ。描写がかなり美しい。こゆ文章描きたい。

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