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内容説明
人形が持ち主の下に帰ってくる。生徒たちの間で囁かれる噂。玖流は同級生の皐月から人形供養について相談を受ける。燃えるゴミの日にでも出しておけと、玖流は取り合わなかったが、皐月は二階から転落。異様に人形に怯えているという。玉響神社―地元では人形供養で知られた古社である。結局、皐月は供養に訪れたはずなのだが。事故だと切り捨てる玖流に、神社に問題があるのではと憤る美古都。美古都に無理やりお供を命ぜられた玖流は渋々神社へと向かうのだった。神社の説明に不審点はなかった。だが、何か違和感を覚える。そんな玖流たちを待っていたのは皐月の死だった。何かあると探りだした玖流と美古都は、恐るべき秘密へと辿りつくのだが。
著者等紹介
御堂彰彦[オドウアキヒコ]
『王道楽土』で第7回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
26
サブタイトルにもある通り『人形供養』が関わってくるお話でした。確かに人形って夜中に見たりしたら怖いだろうなって思いました。長いこと家に置いてたら魂宿ってそうですし(^_^;)。想像したら不気味でした。2013/09/09
刻猫
13
イラストの雰囲気が合っている。妖しげに美しい。今回は、随分と重い選択を迫られた。そして、選べる人間である主人公は迷いながらも、選択をする。選べずに、多くを失う道が一番悲惨とはいえ、一香が失われないといけないという選択はキツい。正直、人形に殺されるのは自業自得、という玖琉のスタンスには、完全に同意だったから尚更。美古都が既にデレてるのが面白かった。二人の掛け合いも、読んでて楽しい。ただ、美古都の問いかけからして、最後の選択は決まっているみたい。まぁ、付喪堂の様に、強烈な選択を見せてほしいと期待。2012/04/11
END
11
ホラーとミステリーのバランスが好き。2作目だというのに、人間の仕業なのか、神降ろしのせいなのか、疑いの余地があるのがいい。やっぱり人形ってのは、なんとも言えない不気味さがある。姿が見えない段階が一番恐かった。このシリーズは、なんといっても神崎の存在がデカイ。登場シーンは少ないものの、強烈に嫌なヤツ!やり方が強引なだけで、正論なのがとても質が悪い!!憎まれ役に魅力があると、話に入り込みやすくなるな〜。2014/07/04
ころん
10
元クラスメイトに人形供養について相談を受ける玖流。偶然その場にいた美古都が玉響神社に行くことを勧めるが、次の日から相談しに来たクラスメイトの様子がおかしくなってしまう。遂に病院に搬送されるような事態になり、玖流と美古都は玉響神社を訪れ、神主と一香という巫女に出会う。ホラー要素強めだけど、怖いの苦手でも難なく読める匙加減が嬉しい。玖流と美古都の、仲が良いのか悪いのかわからない会話もいい息抜きになるし。玖流が誰を選ぶのかどちらを選ぶのかが今後のキーポイントになってくるのかな。何がともあれ、これからも楽しみ。2012/02/22
ハルクイン
9
ホラーというほど怖くはないけれど、どことなく不気味な物語。人形という要素がさらにそう感じさせるのかも。美古都と緋澄のかけあいがおもしろかった。2012/02/17