創元推理文庫<br> 夢の棘

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創元推理文庫
夢の棘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 419p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488273040
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スウェインズヘッド丘陵の懐深い懸谷で、ある日、腐敗し相好の区別もつかなくなった死体が発見された。他殺であることはまちがいなかったが、被害者の身元は杳としてつかめない。そして浮かびあがる、五年前の二件の迷宮入り事件…。猶予の谷を舞台に繰り広げられるさまざまな物語は、人々の夢と慟哭を乗せ、バンクス主席警部をいかなる結末へと導くのか。悲劇が彩る第四弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

7
シリーズ第4作。ヨークシャーの田舎の丘陵地帯。ハイカーが変死体を見つける。そこはかつて未解決の殺人事件が発生した村である。かつての領主が昔同様に隠然とした権威で君臨する村。バンクスの捜査は難航の末、犠牲者は同地から仕事を求めてカナダに移った男と判明する。バンクスはカナダにも渡る。カナダ在住の著者は自嘲を込めてコモンウェルスの今日を語る。最後は何とも因果応報の結末が待つ。邦訳のあるシリーズ9作の中では珍しく主人公の家庭生活が煩くなく、只管捜査を描く。部下の部長刑事のキャラクターも良し。本作は最も気に入った。2021/09/18

えっこ

1
アラン・バンクス シリーズ第4弾。警察署内の人間関係にもこなれた感じが出てきた。日本の中にも階級がないわけではないけど、国王がいて貴族のいる国イギリスでは、ここまで意識されてしまうのか。登場人物のケイティを「テス」のナスターシャ・キンスキーになぞらえていたが、ケイティはまさにテスだった。哀しい女性だった。2020/05/04

卓ちゃん

1
バンクスシリーズ4作目「夢の棘」読了。今回はちょっと期待外れ。ヨークシャーの風土はよく描かれ雰囲気は何時もの通りだが、プロットが単純で人間関係の縺れも物足りない。特に警部がカナダに旅行するのは頂けないし、クライマックスも呆気ない。唯一ケイティが魅力的な存在なのでもっと登場させると良かった。次に期待。2014/03/08

たまき

1
シリーズ4作目。ぼちぼち田舎暮らしになれてはきたが、やはりよそ者である。殺人事件が5年前の事件につながる。 バンクスと同じく田舎にきてB&Bを営む夫婦が絡む。サッチャー時代仕事がないと嘆く。それなら現在は?まだパブでもタバコが吸える良き時代でした。次々とアルコールが出てくるが、はたしてそのお味は?暑い夏向けの作品かも。次が楽しみです。2012/06/26

もっち

0
再読2007/10/21

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