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内容説明
学生だけが生活し、職業を持つ自立都市で、キャバクラのボーイに割り振られた高1の奈斗は、お嬢様なクラスメイト瑠花、ふわふわ美少女真琴、ミステリアスな彩香という、3人の担当キャバ嬢と賑やかな同居生活を送っている。仕事にも慣れたある日、他店と売り上げの競争をする“新人戦”がスタートする。「頑張って指名を取る!」と意気込む瑠花だが、教育系の洋司先輩は「真琴メインの作戦で行く」と告げる。そんな中、奈斗たちは休日に遊園地へ遊びに行くことになる。奈斗は3人娘の結束を固めようと奮闘するのだが―!?学園キャバクラブコメ波乱の第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
7
“誰が悪くて、誰が悪くないか。そんな事、分かっているのだ。誰も悪くない。そして、誰もが悪かった。いや、誰もが少しずつ足りなかったのだ。” 高校生キャバクラブコメ第2巻、この作品はもっと評価されていい(確信) 今回は皆で遊園地!やライバル店との新人キャバ嬢同士の売り上げ競争。ちぐはぐなまま衝突や空回りを続け、一時は危うい状態に追い込まれた四人の、終盤にかけての大逆転劇と接客に対する意識の変化には胸熱必至。 ラブコメとしてはもちろん、少年少女の成長を描いたストレートな青春ものとしても存分に楽しめました。2013/07/07
KUWAGATA
7
最初にこのタイトルを目にしたときは、キャバ嬢との安易なハーレム物を想像していのたので、地雷覚悟で1巻を読んだ時、いい意味で驚かされました。設定はひどいんですが、個人的にそれが許容できるのは、その意外性のおかげなのかもしれません。今回は瑠花をメインヒロインとして立てつつも、さりげにマコちゃん回。彼女の過去が明かされますが、その挫折から色々あって成長を遂げるまでの描写が大変素晴らしく、一気に読了しました。ほんと、筆力高いと思います。接客中の描写が足りないなどの不満はあるけれど、素直に面白いと思える作品です。2013/01/24
マーシャル・アーツ
6
今巻はその世界観ならではの仕事での新人戦という斬新なイベントを見事に成立させていてすごいと思った。内容は中盤から後半にかけてのシリアス展開が慣れない人にはきついと思うが、自分は全体通して楽しく読めた。何と言うか女性作家ならではの心情描写のうまさというのがあって個人的にはとてもクセになる。今回は真琴中心の話だったが、次の話ではぜひ彩香中心の話をやってまたいい感じに話を広げてもらいたいものである。ただ一つ欲を言うと、新人戦後の寮での団らんとかも入れて欲しかった。2011/10/03
Hirapon
4
傑作。何が凄いって「接客」に関してのリアリズムと、それに苦労するキャラクターたちとブレイクスルーへの過程が非常によく描かれてる点。それでいて、最終的にチームワークで苦境を乗り越えようという展開は、十分に「物語」になっているし、思い悩む4人それぞれを丁寧に描く文章は、飛び道具なしの真っ向勝負。力あるよ、この作家さん。彼女たちの悩みは、読者が接客業をやったことあれば、共感できる部分もたくさんあるし、作者自身の経験に裏打ちされたものなんだと思う。舞台設定の稚拙さは十代にキャバクラやらせるための言い訳だと割り切ろ2012/07/28
無銘
3
ライバルとなるチームの登場と新人戦という舞台、降りかかる不和と困難、ようやく見つけた突破口と爽快な逆転劇など、堅実に面白かった。舞台となる都市の設定にはツッコミ所が多数あるが、その辺はとりあえず気にしないことにしよう。2012/09/27