アスキー新書
脱原発。天然ガス発電へ―大転換する日本のエネルギー源

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048706971
  • NDC分類 543.4
  • Cコード C1233

内容説明

原発がこれまで担ってきたエネルギーの代わりになるのは何か?太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーばかり注目されているが、経済性を無視した空論が多すぎる。低コストで、しかもCO2排出量の少ないエネルギーは、天然ガスを使った火力発電しかない。エネルギー問題のスペシャリストが緊急提言。

目次

第1章 脱原発の「切り札」は何か?(3・11後、問われる日本のエネルギー;エネルギーの本当の価値を考えよう ほか)
第2章 天然ガスの特性と現代の「地政学」(ゾロアスター教を生んだ天然ガスの炎;製造ガスから天然ガスの時代へ ほか)
第3章 「シェールガス革命」と革命後の世界(米国は天然ガス輸入国から輸出国へ;シェールガスの技術革命が石油の埋蔵量も変える ほか)
第4章 進む「天然ガスシフト」と日本企業の商機(日本は「多様性」を確保してバーゲニングパワー獲得へ;国際資源メジャーと中国がエネルギー権益を席巻 ほか)
第5章 これからのエネルギー需給。世界、そして日本の進路は?(原発ビジネスから脱落した日本。痛しかゆしのフランス;省エネは再生可能エネルギー以上にCO2削減に貢献する ほか)

著者等紹介

石井彰[イシイアキラ]
エネルギーアナリスト。1974年上智大学卒、日本経済新聞社記者を経て石油公団(現石油天然ガス・金属鉱物資源機構=JOGMEC)入団。米ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、石油公団パリ事務所長などを経て、1992年から石油・天然ガスを中心としたエネルギーの国際動向分析を行う。2010年末までJOGMEC首席エコノミスト、2011年1月から非常勤の特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

大茶会

1
同じ著者の「エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う」(NHK出版新書)よりもわかりやすいと思いました。ちょっと,天然ガスに肩入れしすぎのような気はしますが,嘘が書いてあるわけではないと思います。/この本が出てから2年以上が経ちます。しかし,現実の日本では,天然ガス利用のコンバインドサイクル発電と分散型ガス発電によって原発を代替するという議論はなかなか表に出てきません。何か理由があるのでしょうか。2014/02/26

qoop

1
〈シェールガス革命〉に代表される、ここ何年かで急速に高まった天然ガスの高い可能性。環境負荷の低さ、埋蔵量の読み解き方、供給側である電力会社の省エネ効果、etc…の幅広い内容が、短い分量に判りやすい構成で収められている。勉強になった。脱原発とワンセットで、再生可能エネルギーに過剰な期待を寄せる世相に戸惑いを感じる身としては、著者の態度に安心感も覚える。2011/08/25

みくろん

0
アスキーメディアワークスはラノベしか出していないと思ったら新書も出していて驚き! 内容面はシェールガスについて詳しく書かれておりなかなか良かったが若干物足りなさが残る感じだった。結論を深くしてほしいというのが率直に思う所である。2013/10/06

coolflat

0
脱原発をするにおいて、エネルギー、発電コストの効率の面から天然ガスを用いたガスコンバインドサイクルが最もいいだろうというのを紹介した本。ただ、この本にも書いてあるとおり運搬・貯蔵の面では天然ガスは効率が悪い。日本と言う島国においては天然ガスを液化して船で運搬しなければならないからだ。だから、ロシアからのパイプラインはもちろんのこと国内パイプラインも早く敷いてほしいと思う。2012/03/01

Junya Ishii

0
 3.11以来、エネルギー事情について真剣に考えるようになり、読んだ本。今日、読み終えたということも何だか感慨深い。筆者の意見では、この先の主たるエネルギー源は、天然ガスやLNG(液化天然ガス)にシフトしていくという。発電システムについても、天然ガスを用いたコンバインドサイクル発電がエネルギー効率・出力安定性・発電コストなど総合的に評価して、最も優れているとのことだ。世界各地で膨大な量のシェールガス(天然ガスの一種)が眠っている事が確認されているので、中東へのエネルギー依存の脱却にもつながる。日本のビジネ2012/03/11

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