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内容説明
出版社で多忙な毎日を送る中津藍。そんな彼が、煙草を吸いながら空を見上げると、一匹の魚が泳いでいた。目をこすっても魚は消えることなく優雅にヒレを揺らして通り過ぎていく。オフィスを街を家の中を悠々と泳ぐ魚たち。この鬱陶しい現象はなに?藍は魚を消す方法を探し始めるが、魚は増える一方で、しかも視界を埋め尽くすときに訪れる運命を聞かされ…。さまざまな想いを交差させ、ちょっと変な仲間たちが繰り広げる、未来を賭けた大騒動。第17回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞受賞作。
著者等紹介
浅葉なつ[アサバナツ]
四国生まれ。第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞(『空をサカナが泳ぐ頃』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
92
ある不思議な煙草を吸うと突如視界の中で多くの魚が泳いでいる光景が広がりだす。そんな突飛な設定に加えて登場する人物達もクセ強で、展開もなんともコミカル。でも伝わってくるのはとても爽やかで、優しくて、そして元気を与えてくれるもので、「神様の御用人」へと繋がるような浅葉さんらしい素敵な一冊でした。2025/04/18
た〜
58
神様の御用人を読んでいたら、同じ著者の作品があったことに気がついて再読。突然空をサカナが泳ぎだす。そんな突拍子のない事態に遭遇してその解決策を模索する中気付かされることは、自分も含め身につまされる人が大勢居そう、だな2014/10/05
BlueBerry
39
軽いな~!(笑」。流石ライトノベルと言った感じです。2014/01/25
dr2006
36
海中ではない地上で視界に魚が泳ぐという青春ファンタジー。奇想天外だけど情景はイメージし易いからすんなり楽しめた(笑)。ただし、生きた「魚」が半透明で3Dで泳ぐ姿が見えるだけでなく、壁や人も自分自身をも突き抜けるというのはちょっと気持ち悪い。しかもその幻覚は本人以外は見えない。幻覚が病いでないとしたら、見えることは何を暗示しているのか・・。アングラ感あるが、同じ(魚が見える)状況を共有することになった仲間たちとの絆が青春色に描かれていて好感がもてた。2015/12/04
七色一味
35
読破。しばらく秋雨前線のように停滞してた本ですが、ようやくの読破となりました。理由は…。浅葉なつさんの次作『山が私を呼んでいる』のイメージが良かった分、ちょっとこちらのインパクトの方向性が違う感じが…。機会があればもう一度しっかりと読み返してみようかと思います。2011/10/30