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内容説明
故郷の小さな田舎町でコンビニを起ち上げた若き店長、牧水良平。開店までの苦労を乗り越えた彼を待っていたのは、厳しい現実だった。画一化を図るコンビニチェーン本部に抵抗し、オリジナリティあふれる店を作ろうと奮闘するが、経営は赤字続き。しかも、バイト店員が起こしたある事件が原因で、ただでさえ少ない客足も激減してしまう。閉店の危機に、牧水店長が打ち出した策は―!?へこたれながらも前へ進む青年を描く、元気をもらえる爽やか青春小説、再び登場。
著者等紹介
峰月皓[ホウズキコウ]
1981年生まれ。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
284
爽やか成長譚の2作目。こちらもいいのだが1作目の方が良かった。というのも2作目は「成長」を多用して狙いすぎな感がある。でも1作目の延長として、確かにみんな困難があっても頑張っていて、お互いが影響を受けて成長していく様はとても爽やかで涙も浮かぶ。いくらでも続きが書けそうだ。意図したものを押し出しすぎなければとてもいい話。「「⋯⋯俺が全力を出せたのは、君がいてくれたからだ。真雄が、瑠美ちゃんが、純ちゃんがいてくれたからだ。俺が失敗しても、皆がなんとかしてくれる。そう思えたからだ。だから、今のこの店がある」」2020/09/22
まさきち
98
観光地である地元でコンビニを始めた新米店長。色々な工夫を凝らすが、売上は伸びずに低迷。そんな中、バイト店員の高校生が客の観光客と暴力沙汰を起こし、店もバイト本人も四面楚歌さながらの窮地に立たされる。そこで店長含めバイト店員みんなで一致団結し、この局面を打破して行く。ストーリーとしては大好物でしたが、文体や描きこみが非常にあっさりとしていて、惹き込まれるにはちょっと弱かったという印象。でも楽しめたことに違いはないので、順番が逆ですが、前作も手にとってみようかと。2024/02/02
ぶんこ
76
コンビニの裏側が覗けて、その大変さにビックリしました。 4人の高校生が頑張れるのも、店長である良平さんが責任ある仕事を任せ、信頼しているからでしょう。 人って、頼られ信頼されると馬鹿力を発揮できますね。 これを読むと、終身雇用制度が崩壊し、非正規雇用が増えている今、大学に進学するのが正解か考えてしまいました。 やりがいがあって、楽しい職場は貴重です。2015/10/20
mr.lupin
73
この作品2作目なんですね。小さな田舎町でコンビニを立ち上げた若き店長と高校生の男女4人のアルバイト達の奮闘記。ホントにみんな一生懸命に働く姿に感銘を受けました。特にアルバイトであそこまで真剣に取り組めるなんて、ある意味凄いな~ アルバイトの彼等の数年後が見てみたい。元気をもらえる爽やか青春小説でした。☆☆☆☆☆2017/07/16
た〜
44
前作からは上下巻としてもいいくらい話が繋がっている。でもやっぱり前作は「俺のコンビニ」であり本作は「俺たちのコンビニ」が正解。最後の最後以外ご都合主義に走っていないので感情移入しやすいけれど、爽快感は控えめ。それでもって言いたいことが2つ「純が可愛い」「出来たての生チョコ蒸しパン喰いてー」2014/05/13