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内容説明
「行くぞコノヤローッ!」どこかの有名レスラーばりにマイクコールをし、全校朝礼の場で公開告白をした月島。その結果は―当然、停学処分となったのだった。バカの日本代表、月島を心配する者が一人。友人の宮本である。宮本は傷心の月島を見舞う事に。その道中で出会ったのが、整った顔立ちながら愛想の欠片もない無表情の少女、長瀬だった。どうも、長瀬は“あの月島”に惚れているらしい。その事に驚きつつ、自分に対してなぜか横柄な彼女に怒りも覚える宮本だった。この奇妙な三角関係が、風雲嵐を巻き起こす事になり―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
39
購入。第17回電撃小説大賞金賞受賞作。これは面白いな!!こいつも青春ド真ん中。後先考えない暴走っぷりが痛快で笑える。好きな人の前だと緊張して、プロレスラーの口調になるってどんだけだよww ラストのバトルもてっきりカットされるかと思ってたけどガチだった。冗長かな、とは思ったがあったらあったで良かった。次巻があるなら買う。2011/02/13
YO-HEY@紅蓮ロデオ
34
いや〜馬鹿ばっか!面白かった( ̄∀ ̄)もっとはしゃいでも良かったかも?ヤローが馬鹿でオンナもバカ。ある意味正解のラノベ。やっぱヤローがアホな話は面白い!もっとプロレス絡めても良いよ?2011/03/05
星野流人
20
これはおもしろかった。ギャグ混じりで進む軽妙な文章と、最初から最後まで勢いのあるストーリーが、読んでいてとても楽しかった。すさまじい毒舌家な瑞希と、姑息亭チキンこと宮本のやり取りがおもしろい。もちろん瑞希が想いを寄せる月島を前にして、舞い上がってしまう様子もかわいくておもしろい。恋愛と友情という青春の代名詞とも言えるそれらを、十全に描けていた。クライマックスには、月島の熱く激しい想いに胸が打たれた。 しかしこれ、一冊でしっかり完成されていて……2巻以降どう続けていくつもりなのだろう?2011/06/07
ミモザ
19
★4.5 熱いな、こいつら(褒め言葉) 惚れた女の笑顔のためにヤクザ相手だろうと一歩も退かない月島。たとえ、その笑顔が自分に向けられたものでなくても…。報われなくても突き進む、そのバカさがカッコ良かった。2013/08/03
トミーリョ
18
『馬鹿になれとことん馬鹿になれ』というのは、本書に登場する大物レスラーのおそらくモデルとなったであろう人物のお言葉であるが、けだし至言。特に青春時代はとにかく真っ直ぐにバカやって恥かいた方が楽しかったりするものであり、その点において本書の登場人物たちは実に良いおバカさんたちであり、質の高い恥のかき方、己のさらけ出し方をしていて爽快と感じた。話自体も『銀魂』の空知さんがたまに描く不良もの短編のノリに近く、好みであり、おもしろかった。ラノベでは貴重なタイプなのでこの独自路線を迷わず貫いていってほしいと思う。2014/06/30