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内容説明
なぜか本来知るはずのない天使の知識を記憶し、過去の経験から言葉を信じられないでいる柴田晴友。機関によって黒い歪な翼を植え付けられ、自らを七番目の代替天使だと名乗るナナ。心を開こうとしないナナに形だけの言葉を放つばかりだった晴友だが、交流を重ねるうち、お互いの心に歩み寄っていく。しかしそこで、ナナを生み出した機関の陰謀が動き出す。想感応、代替天使、蝶紋班、空を継ぐもの―天使をめぐる人々の想いが交錯する中、二人が切り開く未来とは。エンジェリック・シンフォニー、感動の完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヲタ小僧
8
3年近くに渡って積んでいた本を遂に読破。言葉を伝える大切さ、大変さを改めて知らされた気がした。最後までちょっぴり重い爽やかなボーイミーツガールでした。それにしても、この物語は毎巻主人公とヒロインが変わるけれども、同時に全巻通して月雄とツェツェの物語でもあるんだなとも思う。まあ、月雄のあのプロポーズはどうにも彼らしいや。1巻当時は高校生だった彼も、エピローグでは40歳くらいなんだから、そろそろ年貢の納め時だったよね。ただ、前作の主人公成幹とヒロイン千夏の出番がほとんどなかったのは残念だったな。2013/05/19
ソラ
6
【再読】2019/05/03
樹
6
静かで綺麗な作品でしたが、機関のことをもっと掘り下げて欲しかったです。 2011/12/18
マギカ鍋
5
眠り病と有翼人種をめぐる話の完結編。「めぐりあう鼓動」から数年後、月雄の高校の時の有翼人種狂いの先生の息子が「機関」が生み出した「天使」と出会う。失われた有翼人種の真意に迫る一方で想いを伝える事の難しさが描かれる。有翼人種には想いをそのまま伝え合う力があったが、そうだとしても相手の想いを受け止める気持ちがなければ理解し合えない。それは言葉にした瞬間から想いの形が削がれていくのと変わらない。結局真摯に伝えよう受け止めようとする気持ちが大切。機関は理解し合えなかったもう一つの意志を受け継いだ者達だったのかも。2012/03/17
永山祐介
4
最後まで文章に説得力が薄い気がしました。再三になりますが、書こうとしているもののイメージは綺麗だと思いますが。一巻の主人公が最終的には40歳近くになるまで行くのは珍しいと思います。2011/01/26