- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
内容説明
その一族は多岐に渡り繁栄し、強固な結束を保ってきた。そして、一族には手駒となる男たちがいた。樋口遼、一族内では「犬」と呼ばれる掃除屋。犬は犬でも彼は優秀なそれだった。だが、運命の歯車は狂いだす。仕事中に遭遇した本家一門の殺害現場。折しも、当主の代替わりが近いと囁かれる時期に、不運としかいいようがない出来事だった。今まで上手く立ち回ってきた遼の身は否応なく跡目争いの渦中へ―。「やらなければやられる」と決断した遼は危険な賭けに出るのだが。
著者等紹介
近藤信義[コンドウノブヨシ]
愛知県出身、千葉県在住。04年『ゆらゆらと揺れる海の彼方』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
6
異能力ハードボイルド作品(?) 死んだはずの男が登場し、安泰だった能力者集団の後継者争いが激化する、という中で、行き当たりばったりながらも流れていく、というスリルはある。ただ、結局、その能力者集団のシステム(能力のシステムではなく、集団がどういう構造なのか)などが良くわからず、その割りに「純血」「雑種」などが強い意味を持つので色々と乗り切れない部分もあり。雰囲気は好きだが、もやもや感が残った。2011/07/22
DarumaO
4
長い。でも、長いのは作風みたいですね。いやあ。情景描写や殴り合いだけの戦いが多いです。少しマンネリ?カーチェイスのところはスピード感があって面白い。決着まで見たかった。2011/04/08
緋莢
3
ある一族の手駒であり、“犬”と呼ばれる掃除屋・樋口遼。遼は、呼び出された現場で、一族内で問題を起こし出奔していた友人と再会する。しかも、その友人は何の躊躇いもなく、本家の人間を喰った。困惑する遼は、跡目争いに巻き込まれる事になり・・・2014/03/12
夢民
2
たった一つ喰うという能力の単純さでまっすぐに進んでいたところがよかったですね。ただ、ちょっと思うのはこの喰うという行為が禁忌以上に肉体に問題が出るっていう面がもうちょっと強く出たほうがよかったかな。主人公が殺人を行わない理由はその先同じ手段で簡単に物事が解決するからという面が大きいと思うので。殺人を抑えるシステムをもっと強く示さないと……最初はちょっと長々やなぁと思いましたが、写真の少女が出てきてからは流れも良くてどんどん進んでいきましたねぇ。デモできるならその前の過去話にちょこっとあれ?っと思うような2012/03/07
zazo嶋
2
長い。しかもテンポが悪く長いもんだから 正直...苦痛でした。ごめんなさい。申し訳ない。 自分には合わなかったようです。2011/06/18