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内容説明
梶原健二はしがないSE。その日も土曜日にも関わらず取引先に呼び出されていた。仕事が一段落した後、連れて行かれたのはよりによってメイド喫茶。しかし、健二はそこで「カヨ」と呼ばれるメイドと出会い、その献身さに一時の癒しを得たのだった…。そして月曜日。グループ企業から派遣された年下の女性が健二たちのチームの上長として着任。露骨に煙たがる同僚たちをよそに、健二はまったく別の衝撃を受けていた。その女性はメイドの「カヨ」に良く似ていて…!?書き下ろし。
著者等紹介
水沢あきと[ミズサワアキト]
2006年『風の砂漠、風の塔』にて第6回電撃hp短編小説賞・銀賞を受賞。昼間は都内IT系企業に勤務し、作家活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dr2006
45
また新たなシリーズに手を出す迂闊さよ(笑)だが、掴みが良く読み易い上、00年代IT不況後の回復基調を背景に、業界の鬱憤がリアルに描かれていて、シリアスなお仕事小説としても楽しめる。ITソリューション系下請け会社で働く若手SEの梶原健二は、クライアントと納期に追われる毎日だった。そんな中、健二が属す部門に親会社から石峰真夜が出向してきた。健二は、現場の混乱をよそに強引に業務改革を進める真夜が、実は休日の土日にアキバのカフェで働いていることを知る。真夜がダブルワークをする目的とは何か?続きが気になるなぁ(笑)2020/03/22
Yobata
41
出資先から派遣された新しい上長は年下女性で、なんと前日取引先に連れられたメイド喫茶にいたメイドだった。平日は優秀なエリートで土日は店No.1メイド。そんな不思議な秘密を持つ上司・石峰真夜は次々と新たな指示を出し現場と衝突するも、その魅力に惹かれた梶原健二は…。年下上司の石峰真夜は容姿端麗,頭脳明晰なエリートで功利主義的な態度をみせるため現場と衝突するという典型的な頭いいけど理解されない孤独なタイプ。そんな真夜が唯一自分としていられるのがメイド喫茶でのカヨだったんだねwそしてカヨに出会い,さらに真夜に→2014/08/07
た〜
24
新配属された上司は年下美人で優秀だけれど融通がきかなくて・・・ ということで主人公が上司と周囲の人との板挟みの話かとおもいきや、陰謀との戦いになっていったのはいいけれど、決着がなんか有耶無耶な感じで話全体が尻すぼみ。もう少し伏線を張ってきちんと回収してほしい。2014/06/25
そら
18
SEについてのことはほとんど知らないけれど、「これはない」とひたすら突っ込んでいく作業。だからおもしろくなかった、ということはなくて、これだけはないよ!とツッコミながら読むのは楽しかった。笑 主人公のキャラクターも、真夜さんのキャラクターもなかなかお約束通りだったけど、こういうタイプの本はお約束なキャラがどーんとしていたほうがいいのかも。しかし、SEってすごいな……。こわい。2014/11/17
コットン
17
メイド喫茶のメイドさんがある日、SEをしている梶原健二の上司となる設定の面白さもあるが、意外とかじくんが仕事に料理に(^.^)ガンバリます。2012/11/01