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内容説明
春。アルとソラは、トラマンテ通りで平穏な日々を送っていた。だが、突然事件は起きる。防具屋シャイニーテラスに営業停止命令が出されたのだ。それは、有力貴族であるアルの父が、息子を連れ戻すために出した警告だった。ソラは店のために自由を捨てる必要はないと言うが、アルは店とソラを守るため、父とひとつの“賭け”をする。そして、長い旅に出ることになるのだが―。不思議な防具屋を舞台にした心洗われるファンタジー、感動の完結編。
著者等紹介
菱田愛日[ヒシダマナビ]
1985年東京生まれ。東京在住。都内某所で某アパレルブランドの店長をしている。『空の彼方』で第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
45
完結です!みんな、これからの人生うまくいきそうなラストで安心しました(^-^)良かった良かった!2011/12/16
さばかん
43
とても美しい物語。未来へ進む物語。好きな人のために頑張る物語。――かけがえのない大切な人へ。いままで、ありがとう。 これから共に生きる未来。共に生きる未来。共に歩む未来。――いってきます。 追記:電撃スマイル文庫にて、アルフォンスとソラの結婚式が描かれる。2012/09/06
dr2006
42
「いってらっしゃい」は未来へ送り出すが「おかえり」は過去へ引戻すことではない。外から戻った君はもう未来なのだから。傭兵アルフォンスはソラの身体に有害な太陽光を遮断できる遮光石を探す旅に出た。もし見つけられなかったら、ソラの店は閉店され、ソラから離れ貴族として生きることになる。同じ様に遮光石を探し旅先で亡くなった幼馴染への思いを捨てられないソラは、同じ運命を辿ろうとするアルフォンスから身を引こうとする。果たしてアルフォンスは遮光石を持ち帰り、ソラと一緒になることができるのか。壮大なファンタジー。面白かった!2023/11/20
そら
40
2巻を読んだのは4年前でした(^^;)。これで完結。甘くて優しくてピュアで、淡〰い感じで、ダークサイドがない。少女漫画っぽい。これはこれで良いです!病気で太陽の光を浴びれない女性が、地下にお店を開きます。手作りの防具店。出兵前に様々な兵士が買い求めに訪れ、生還すると、体験談を語りにもう一度お店に訪れる。魔物がいたり、不思議な力があったりするファンタジーでかつ、身分違いの恋愛もの。いかにも、です!(笑)2019/07/16
あおでん@やさどく管理人
34
【再読】【第27回やさどく】昨今の状況と「やさどく」を機に、5年ぶりにこのシリーズに「ただいま」を言いに来た。ソラが思いを込めて作った防具は、多くの人たちの身体と心を救っただけでなく、彼女を大切に思う人たちの繋がりをも作った。そして、その繋がりがソラをも救うことになった。あとがきにも「辛い時、大切な何かを忘れてしまいそうになった時に再びページを捲ってほしい」と書かれていたので、まさにピッタリのタイミングで再読できた。この思いを忘れずに、またこの世界に戻ってくるまで、「いってきます」!2020/05/10