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内容説明
巧みに言葉を操って、時には商いをし、時には紛争すらも解決する「話術士」。かつて人間と獣人との戦いに巻き込まれ命を落としかけた青年シン。彼は狐の話術士カズラに助けられ、以来、立派な話術士になるべく彼女と旅を続けていた。そんなある日、二人は旅先の街の商店で狼の部族の若き族長レアと出会う。彼女は部族間の紛争に悩んでおり、シン達はその手助けをすることに決める。だが、その紛争の背後には大きな陰謀が隠されていた!第21回電撃小説大賞“銀賞”受賞作!!
著者等紹介
森日向[モリヒナタ]
岐阜県出身。理系研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
43
多分今まで読んだ中で一番理屈っぽいファンタジーでしたね。口先三寸で争い事や揉め事を治めようという現実なら弁護士のような?ネゴシエーターみたいな職業の主人公でした。でも竜的な獣人のハーフならもうちょっと強くても良さそうなのに😅獣人たちが純粋無垢で騙されやすいのと相反して、ご存知人間はまぁ汚いことも騙すことも平気でやる種族ですから!それをどうにか平和的に暮らせるよう調整する…話術士って大変だな❗️あ、あと狐の師匠頼りになるし可愛かった♡🦊2020/06/04
frosty
39
表紙に一目惚れ❤︎ あと言葉を題材にしてるから私の中ではかなり的中o(^▽^)o学校にいるにも関わらず、最後の方涙がウルウル(>_<)シリーズ化されないかな〜♪2015/10/05
よっち
39
人間と獣人との戦いで命を落としかけたシンが、狐の話術士カズラに助けられて自らも話術士となり、狼の部族の若き族長の少女レアと出会うレトリック・ファンタジー。些細なきっかけから熊の部族と紛争状態にありながら、内部抗争状態にある狼の部族に乗り込むシンと、彼に助けられるだけでなく自らも成長していくレア、そして熊の部族若頭グスタフも交えて戦いの回避に奔走するギリギリな駆け引き、真摯な思いが心を動かす展開も緊張感があって良かったですね。少し切なくなる感傷めいた思いも感じる終わり方でしたが、続きがあったら読みたいです。2015/04/04
シロうさぎ
32
獣人である狼族と熊族の対立に、人間の話術師であるシンが巧みな話術をもって問題解決に繰り出すお話しです。話の底は浅いけど気軽に楽しめる本でした。シンのお師匠のきつねさんも可愛いですが、狼獣人の感情表現豊かなもふもふ耳がとっても可愛いらしいです。2015/04/26
ううち
31
表紙に惹かれて購入。あまり読まないファンタジー物でしたが、魔法とか突拍子もないものは出てこなかったので読みやすかったです。弁が立つ話術士とはいえ、まだ素直で純粋なところがある主人公シンが良かったです。狐の師匠、私も肩に乗せたいよ!続編が出たら読みたいです。2015/03/27