出版社内容情報
炎のストライカー、中山雅史推薦! デビュー5周年記念サッカー小説。
私立赤羽高校のサッカー部『レッドスワン』。新潟屈指の名門チームは、不運なアクシデントが続き崩壊の危機に瀕していた。しかし、廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。最後の闘いが今、幕を開ける。
内容説明
私立赤羽高等学校サッカー部『レッドスワン』。九度の全国大会出場経験を持つ新潟屈指の名門は、不運なアクシデントが続き崩壊の危機に瀕していた。試合中の負傷によって選手生命を断たれた少年、高槻優雅は、為す術なくその惨状を見届けるのみだった。しかし、チームが廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。新しい指揮官として就任したのは、異例とも言える女性監督、舞原世怜奈。彼女は優雅をパートナーに選ぶと、古臭く凝り固まってしまった名門の意識を根底から変えていく。どんなチームよりも“知性”を使って勝利を目指す。新監督が掲げた方針を胸に。絶命の運命を覆すため、少年たちの最後の闘いが今、幕を開ける。
著者等紹介
綾崎隼[アヤサキシュン]
1981年生まれ。新潟市出身。第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”受賞作の『蒼空時雨』でメディアワークス文庫よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
45
新潟県の私立高校サッカー部を舞台にした小説。綾崎作品に名前はよく登場する舞原世怜奈が監督するこのサッカー部は古豪だが近年成績がふるわず廃部の危機にある。天才サッカー少年の高1・高槻優雅が主人公なのに、再起不能なほどの故障をしているという設定が珍しい。退部しようとした優雅は世怜奈のそばでアシスタントコーチ的な役割で部に留まることにした。2024/10/13
ゆき
42
いつもの綾崎さんとは、違って高校サッカーを題材にした青春小説。主人公が選手として活躍するのではなく、怪我で選手生命を断たれ、コーチとしてチームを支える。データーや理論を使って勝利を目指していく物語は新鮮でした。綾崎さんらしく、登場人物一人ひとりが凄く魅力的でした。また、吐季や陽凪乃が出てきてくれて嬉かったです。サッカーにあまり詳しくないので、用語集があったのも助かりました。サッカーを愛しすぎてる綾崎さんならではのお話でした。2016/02/20
ゆき
38
久しぶりの綾崎さんの新刊。今までとは、違うスポーツ小説だけどやっぱり、よかった。恋愛要素は少なかったけど伊織のラブレターの話のところは好きだった。また、吐季や陽凪乃が出てきてくれて嬉しかった。続きがあるならまた、読みたいなぁ。そして、綾崎さんの本をもう一度最初から読み返したくなった。2015/04/04
Moemi
31
吐季が出てきた!陽凪乃も出てきた!なんかもうそれだけで大満足なんですが、陽凪乃の妹である陽愛の登場には、『陽炎太陽』のプロローグと合わせて、ますますニヤニヤしてしまいます。吐季の弟である夕莉と歳が近いみたいなので、この二人で花鳥風月シリーズやってくれないかなーと、勝手に妄想しています。2015/12/09
ymartak
29
過去作を想起すると、ちょっと意外な位真っ直ぐで熱いサッカー小説。登場する人物の多くにドラマを用意しつつも焦点は散漫にならず、何よりサッカーの肝である試合場面が迫力かつスリリングで読む手を止めさせない。用語解説もあり、サッカーに馴染みの無い人への配慮も嬉しい。良質なスポーツ小説に餓えている方達に強くお勧めしたい。著者ファンには嬉しい人物が、陽の下へ顔見せのプレゼントも有り。2015/03/26
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