- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
内容説明
1レース1分50秒、賞金最高額1億円―水上の格闘技、ボートレース。ある事情からレーサーの道を選んだ若手選手・渡来陸は、デビュー戦でフライング事故を犯して以来、スランプに陥っていた。しかし、彼のファンを名乗る女性・壱橋六花とのある一日の出会いを境に、かつての情熱を取り戻し、勝利を重ね始める。だが時を経て、彼の目の前に再び壱橋が現れた。新人女性レーサー…つまり、陸のライバルとして―!!果たして彼女の思惑は?その超・攻撃的な走りの裏に隠された秘密とは…!?
著者等紹介
美奈川護[ミナガワマモル]
第16回電撃小説大賞“金賞”受賞作『ヴァンダル画廊街の奇跡』(電撃文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柚子胡椒
21
美奈川護さんファンの娘ちゃんに薦められて読みました。競艇なんて馴染みもないし、あまり期待してなかったんだけど予想外に面白かった!読後感も爽やかでした。競艇・・・一度見てみたいな。2015/03/11
まりも
20
養成所の卒業レースで優勝したもののその後はパッとしない結果が続く渡来陸。そんな彼に初めてできたファンの女性が一年後にレーサーとしてデビューした事から始まる物語。競艇のルールや生活等よく知らない人でもちゃんと読める作りになっているのは流石。競艇を通した人間ドラマも素晴らしく、父親の事を疎ましく思いながらも縛られていた二人の対決は熱くて良かったです。ただその後を含めた描写がぼんやりしていたのは残念だったかな。周りのキャラもそれぞれ魅力的で良かった。掘り下げて欲しい人物が多いので次巻があると嬉しいです。2014/11/30
蘇我クラフト
19
面白い。 けど途中から出てくるキーパーソンともいえる壱橋さんがもう少し面白く、長くいてくれてもよかったかも。全体的に短かった気がしなくもない。2014/12/14
ymartak
18
前作の動物園飼育員に続き、ボートレーサーという一般には少々馴染みの薄い題材を、理解しやすくかつ熱い物語に仕上げる手腕はさすが。登場人物達それぞれのバックグラウンドがきちんと描き込まれ、ドラマを盛り上げる役割を果たしている。ラスト迫真のレース場面から、余韻を感じるエピローグへの展開が清々しい。2015/04/14
ギンレイ
15
【何のために】 凄く面白かった! 節目の勝利で選手を水面に投げ落とす【水神祭】良いですね~。 勝負という厳しい世界でこういうバカをやるノリがあると和みます。 ヒロインがライバルとしてやってくるというのも良いですね。 剣道の精神を叩き込まれたけど『練磨・礼節・信義』・・・だがそれで飯は食えないという心境は、プロを続けて変化があるのか。 ヒロインの身の上を知ってイメージと実際のギャップをどう埋めるのか。 そんな成長も見守ることができます。 そしてラストが何とも素晴らしいです、気に入りました!2015/02/24