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内容説明
生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。それとも自ら生贄に志願し、他者を救うか―残酷な選択を前に、生徒たちが思考を停止させる中、やがてルールにある変化が起こる。生贄志願者の“価値の低下”―それは投票による生贄の選出を促すものであり、やがて起こるクラス間での凌ぎ合いを意味していた!そんな中、篠原純一は、些細な誤解やすれ違いによって徐々にクラスから孤立していき…。ジレンマゲーム第2弾。
著者等紹介
土橋真二郎[ドバシシンジロウ]
『扉の外』で第13回電撃小説大賞“金賞”を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
92
生贄ゲーム。ルールが次第に変わっていく。しかも悪い方に…。「救済」とはなんだったのか。これはクラス対抗の騙しあいか。食うか食われるか、自分が生きるためには他の命を引き換えにしなければならない。そして篠原はあることに気づく。ゲームの目的も首謀者もわからず、下巻にいくしかないな。2023/02/07
えみ
61
自分が生き残るために級友を…友人を殺す勇気は自分にあるだろうか。他人だったら押せるだろうか、その生贄スイッチを。強制的に非人情的にならざるを得ない状況に追い詰められ、追い立てられるように学校に閉じ込められた高校三年の生徒達。推薦・立候補・強制で誰かを犠牲にすれば他の人は助かるという生贄制度、得体の知れない救済措置。どんな時も死を突きつけられた状態のなかの、怯え、怒り、絶望、嘆き、絶叫。限界まで弄ばれ、揺さぶられた人々の心理描写が凄まじい。クラスごとの受け止め方、個人の考え方が最後に影響しそうで緊張感漂う。2023/01/04
ちーたん
55
上巻からのおさらい。生贄ルールの有利度は①生贄志願=1人の命で24時間全員が助かる②クラスの中から生贄投票=1人の命で6時間クラスの全員が助かる③沈黙=全滅。他人の命を引き換えに生き延びる命。ゲーム初回時点で全滅2クラス。残り6クラス。徐々にルールが改悪されていく中、クラス間の頭脳戦が徐々に動き出す?終わりの見えない生贄ゲーム。果たしてこれはどんなクライマックスを迎えるのか?下巻へ!2019/06/12
た〜
24
(上)に比べて人物に深みが出てきたかな2013/11/06
伊瀬有佐
20
転入生の飛び込みシーンは印象的。この巻のメイン(ぇ/セクハラだけでは飽き足らず、まさかのR-15くらいのシーン……。エコロジカは某地デジの鹿から来てんのかな?/一組はなんで助かったんだろなー。/ラストでようやくゲーム本番って感じになってるが、あと一冊で終わるんだろうか……。とりあえず、明日朝一で下巻買ってきます。2010/12/27