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内容説明
平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。そんな彼の教育係についた室見立華は、どう見ても十代にしか見えないスーパーワーカホリック娘で!?多忙かつまったく優しくない彼女のもと、時に厳しく指導され、時に放置プレイされながら奮闘する工兵。さらには、現場を無視して受注してくる社長のおかげで、いきなり実際の仕事を担当させられることになり―。システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、登場。
著者等紹介
夏海公司[ナツミコウジ]
兵庫県出身、東京都在住。『葉桜が来た夏』(電撃文庫)で第14回電撃小説大賞の選考委員奨励賞を受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
90
弟の本。 かわいいイラストに騙された自分。予想以上に専門用語ラッシュでした。理系の人が読んだらさぞかし面白いのかもしれません。まずはコンフィグあたりからじっくり調べていきたいです(じっくり調べないと理解できないので)。後はレイヤーというワードはアイの物語にも出てきたワードです。おそらくコンピュータがらみの話題では頻出ワードなのかも? 心理面の描写ではヒロインがちょっとずつ社会性らしきものを身に着けていく過程がよかったです。初登場時はお世辞にも他人とかかわる気持ちが伝わってこなかったので。2019/08/31
朝夜
85
ブラック企業に就職した新社会人が四苦八苦する話と聞いて読んでみましたが…え?全然ブラックじゃなくね?これでブラックならうちの会社なんて……読了!!!(誤魔化してないよ?) 専門用語やSE関連の事はサッパーリ分かりませんでしたが面白かったです。新社会人あるあるですね- 色々と無茶ぶりされてたけど、口答えする前に手を動かせ!!とか思っちゃう辺り自分が社会に汚されたんだなぁと悲しい気分になりました。続きも読んでいきたいと思います。2014/01/27
ツン
83
システムエンジニアってこんなことやるんだ!(ネットワークエンジニア?)って勉強になりました。でも、今でもこんなにブラックなのかな。。2022/01/25
えちぜんや よーた
80
このお話に出てくる会社は「スルガシステム」という。よほど割り切らないと、やってられない。「なるべく早くITサービスの会社を立ち上げたい!」とか「技術者たちから尊敬されるハッカーになる!」とか。逆に「割り切り」があると、たいていのことは一人でできてしまいそう。キレイにきりわけて、大勢でやるのが良いのか、汚くても1人で全てやりのけてしまうのが良いのか判断するのは、本当に難しい。個人の嗜好と経済的評価に委ねるしかない。2014/01/29
よっち
60
新卒SEとして入社したスルガシステムは、想像以上の過酷な職場だったというお話。確かに社長はいい加減だし、会社案内のエピソードもあれだし、入社していきなり人が倒れてたり、徹夜当たり前だったりすると、それはまあビビリますよね。とはいえ受け身なばかりでは何も始まらないわけで、コピペしたり、言われたらやる、言われた通りにやるとかではなくて、自発的に問題解決に向けて取り組む姿勢も大事ですよね。そういう意味で作者のメッセージは示唆に富んでいました。立華さんの年齢不詳もアレだけど、カモメさんもまた謎人物ですね(苦笑)2014/02/03