内容説明
強行採決で成立した「憲法改正国民投票法」は、重要事項に18項目もの附帯決議が付いた“欠陥法”です。「アメリカ(GHQ)に押しつけられた憲法だから…」と言っていた改憲派の人たちが、アメリカの圧力で改憲を急ぐ理由とは?改憲国民投票法を通して、日本国憲法を取り巻く状況、そして私たちのとるべき姿勢について考えてみましょう。
目次
序章 民主党政権の誕生と改憲問題(「明文改憲」の攻勢;自民党指導部の改憲姿勢 ほか)
第1章 憲法改正国民投票法の仕組みと立法の不作為論(憲法改正国民投票法の仕組み;立法の不作為論)
第2章 改憲問題の歴史(日本国憲法は「押しつけられた憲法」か;日本国憲法制定の経緯 ほか)
第3章 「欠陥法」ともいえる問題点(投票権者の年齢;発議の主体 ほか)
第4章 「憲法改正」で何が問われているか(二つの改憲案;自民党の「新憲法草案」 ほか)
著者等紹介
隅野隆徳[スミノタカノリ]
1935年東京生まれ。第2次世界大戦末期の1944年8月から1945年9月まで、山梨県小淵沢及び東京都西秋留村に集団疎開。1958年東京大学法学部第二類卒業、1963年に東京大学大学院博士課程修了後、専修大学法学部で教鞭を振るい、2005年4月より同大学名誉教授。国民投票法に関し、参議院憲法調査会等で公述人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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