メディアワークス文庫
プシュケの涙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048683852
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

著者等紹介

柴村仁[シバムラジン]
第10回電撃小説大賞“金賞”を受賞。2004年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

375
結末を知ってから由良と吉野の関係を知るという一風変わった二部構成はずるい。きっと彼方の自殺を頑なに認めない由良は知っていたんだ、彼女が誰よりも強くて優しい人だって事。同じように飛び降りたあの時、由良はこの表紙のように吉野の手をとってあげたかったのかもしれない。もっと見ていたかった、二人で廻るあの世界を。描きかけの青い花束のような蝶の絵が完成することはないんだと強調される構成には最後どうしても涙が溢れる。こんなに優しくない世界だ、せめて幸せの青い蝶が由良と吉野を尚も繋ぐあの絵の余白を埋めてくれると信じたい。2015/01/09

♡手乗りタイガー♡

205
最初から「…え?」ていう展開ばっかりやってすごい面白かった!!あと構成!前半と後半を逆ってるのが上手かった\(^O^)/普通に前半がすごい上手く終わったんであれ??あと半分は後日談か由良くん視点??と思ったらまさかの吉野視点ー!!! 一行目でゾンッてしたけど、会話とかあー…とか思って切なさで泣ける領域やった… しかも後半は例のとこまでやって終わると思ったのにそういう所で終わるんですか、て感じやった(´;ω;`)結婚したら…名前…とにかく切ねえぇぇ! 2013/12/18

エンブレムT

198
1人の少女の死から始まる物語。タイトルと美しい表紙イラストから受けるイメージ通りの物語でした。この半端じゃない透明感と救いのないやりきれなさは、真っ当な大人が1人も登場しないからこそなのかもしれません。歪んだ、閉じられた世界観でした。・・・後半、彼と彼女が笑顔を見せるようになるほど、切ない痛みが増幅されていくという構成の妙。ここまで綺麗に終わらせているのに続編があるというのを聞き、今とても驚いています。どう続くの・・・?彼女は、もうどこにも居ないというのに・・・。2011/12/15

❁かな❁

158
仲良しのお気に入りさんの感想から手に取りました!めちゃくちゃ良かったです☆そしてとても切ないです(/ _ ; )続きが気になり一気読みでした!前半、後半で語り手が違い、作品の雰囲気が変わります。後半の甘酸っぱいやり取りやシャボン玉のシーンなど映像が浮かんできます♪日常の他愛もない出来事が幸せそうであればある程、とてもじーんとしてうるうるしてしまいました(;_;)切ないですがとても素敵♡由良くんのキャラいいです♪最後の吉野の言葉も切ない。。こちらは三部作なので絶対続きも読みます☆最後まで見届けたいです!!2014/02/20

財布にジャック

147
なんともいえない青春小説でした。前半と後半のギャップが、かえって切なさを際立たせているのかしら?嫌な話なのに、哀しい話なのに、静かで綺麗な印象を持ってしまうのは、主人公達の若さや清らかさ故なんでしょうね。高校生には程遠いオバサンですが、ほんの一時ではありますが、高校生目線に戻ってピュアな自分に戻れたような錯覚を味あわせていただきました。悲しいお話なせいかこのままだと消化不良気味なので、もちろん続編2冊もいずれ読むつもりです。由良くんに又逢いたいです。2012/01/26

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