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内容説明
三年ぶりに帰国し、日本の高校に入学した綾音。彼女には幼馴染みの巧也と野球をするという目的があった。そう、甲子園を目指すのだ!中学時代、巧也はシニアの世界で活躍し、全国区の有名選手に成長していた。だが、再会に胸躍らせる綾音の目の前にいたのは、想像していたのとは全く違う巧也だった。冷淡に「野球はやめた」と言い捨てる巧也に戸惑いを隠せない綾音。彼女は巧也に野球をやらせるべく猛アタックを始めるのだが―。爽快な野球小説の登場。
著者等紹介
柏葉空十郎[カシワバソラジュウロウ]
第14回電撃小説大賞にて『桜田家のヒミツ』が最終選考候補作品に。2008年6月同作品にてデビュー。広島県広島市出生、同県三原市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
71
結構楽しく読めた一冊でした。女子が甲子園を選手として目指すという現実では難しい設定に当初は違和感があったけど、読み進めると気にならなくなりました。野球を続けてきた綾音と野球を辞めた巧也が、同じ高校に入って綾音が巧也を野球の世界に復帰させようと形振り構わずに説得する姿が、あまりにも純粋すぎて、読んでいてとても熱い感情を覚えました。しかも、その背景にはお互いの事を気にしている事が見え隠れする場面があって、若さの尊さみたいな事も感じましたね(ちょっと言い過ぎかな)。試合の場面でもページを捲るのが忙しかったです。2017/05/12
Yobata
28
三年前に約束した共に甲子園出場の夢を果たす為、幼馴染の巧也の元へ帰国した綾音。その間に巧也はシニアで有名投手となっていて期待が高まっていたが再会してみると「野球はやめた」と言い別人のようになっていて…。女子選手が公式戦参加が認められてる世界で甲子園を目指す王道青春野球もの。男女の身体能力の違いが出てくるも腐らずサイドスローに転向するなど約束を果たそうと過ごしてきた綾音が見たのはリアリストに腐れた巧也。シニア時代に抜きん出た能力に嫉妬されハブられ孤立してたトラウマによって散々野球に誘う綾音にもそっけなく→2015/10/01
A3
22
ページの割にはあっさり読めた。序盤がやや早すぎで、後半がちょっと間延びしてる気もするけど、面白い。とりあえず、続編も読むつもり。2014/05/06
緋莢
19
幼馴染みの巧也と共に野球をし、甲子園を目指す!という約束を楽しみにし 3年ぶりに帰国した綾音。中学時代、全国区の有名選手になった巧也との再会に胸躍らせる綾音だったが、巧也に「野球は止めた」と冷たく言われてしまう。さらに入学した高校は、部員の少ない弱小校で・・・2015/08/11
ペトロトキシン
11
半分読んでも未だに野球が始まらない。この小説は本当に野球小説なのかと訝り始めた頃にようやく野球開始。投球シーンでは心理描写も駆使されてて楽しませる。男子と女子の決定的な体力の差の中で、巧みな投球術で球児達を手玉にとるのはちょっとした夢物語。2013/06/02