メディアワークス文庫
黒方の鬼―陰陽ノ京 月風譚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048682244
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

魑魅魍魎、百鬼夜行はびこる平安の京。時の権力者、藤原実頼の邸宅から、彼を呪詛する符が見つかった。事態を重く見た陰陽頭、賀茂保憲は、二人の道士に調査を依頼する。まず一人は陰陽寮の暦生・賀茂光榮。粗雑な言動と見苦しい風体から、変わり者扱いされる賀茂家の長子。そしてもう一人は、光榮とは対照的に高貴な気配を醸す陰陽生・住吉兼良。いずれも実力は折り紙付きながら、この二人、何故か折り合いが悪く…安倍晴明不在の京を舞台に、若き陰陽師達の活躍を描く。

著者等紹介

渡瀬草一郎[ワタセソウイチロウ]
1978年生まれ。2000年、第七回電撃小説大賞にて金賞を受賞。以降、電撃文庫を中心に執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

50
シリーズ物をスピンオフから読み始めてしまった…。でもこれはこれできちんとまとまっていて楽しく読めた。タイトルに「黒方」が入っているから期待はしていたが、思った以上に嗅覚に訴える物語だった。安倍晴明が摂津に出張で不在中なのでぼやきまくる賀茂光栄。きちんとシリーズ1から読んでみよう。2021/11/09

のほほん@灯れ松明の火

27
なんとなーく買って、読み始めたのですが、予想以上に面白かったです。 主要メンバーのキャラ設定がすがすがしいほどに、はっきりしていて、安倍清明が脇役に徹しているのも とても新鮮でした。 藤原実頼が時の権力者でありながら かなりの好人物で、光榮と身分を越えて、つながっていくところが、好きでした。 本編が別にあって、こちらが外伝になるのでしょうか。。。 是非とも そちらも読んでみたいです。2010/10/25

とも

26
安倍晴明ではない陰陽師もの。粗暴な光榮とミステリアスな兼良のコンビは折り合いが悪くてほぼ別行動なのだけど二人揃うと抜群の安定感でした。既存シリーズの外伝だと知らなくて読んでしまいましたが読み終わるまで気付かなかったのであまり影響なさそうです。機会があればそっちも読んでみたい。2015/11/30

みさぞ。

12
この作者は源氏を読んで好きになったので2冊目として本書。陰陽師モノで安倍晴明主役じゃないけどこっそりいる感じ。源氏と同じく物の怪やら人の怨やらと重くなりがちな内容なのにテンポ良く読める。主役は賀茂光榮、そのライバル?に住吉兼良、掛け合いがテンポがよく感情も陰陽としてるのかな。藤乃も吉平もおいしいところで活躍。左大臣に呪詛、大事にならないよう動く陰陽寮、恨みと裏切りと強要、解決したかに見えて隠れた黒幕をひとり兼良が追いつめ、兼良は何者?というラストで次巻へ。陰陽ノ京は未読、保胤が主役らしいがこれも興味あり。2015/10/24

miroku

12
『陰陽ノ京』外伝というより、続編。大きな流れが根底にありそうなので、しばらく楽しめそう♪2013/09/06

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