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内容説明
ロレンスたちがケルーベまで追うこととなった美しき女商人エーブ。貴族だった彼女が、いかにして今のような商人となったのか―。“もうひとりの狼”エーブの過去を描く、読みごたえ満点の書き下ろし中編『黒狼の揺り籠』。ホロとロレンスが立ち寄った村では、村人が諍いを起こしていた。そこでホロが思いついた驚きの解決法とは!?旅の一幕を描く短編『狼と黄金色の約束』。晴れた日、一枚の地図を見ながらホロとロレンスが思い立った寄り道と、その顛末を描く短編『狼と若草色の寄り道』。書き下ろし中編+「電撃文庫MAGAZINE」掲載の短編2本を収録した、絶好調の新感覚ファンタジー・短編集第2弾。
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
1982年12月27日生まれ。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
33
”商人エーブ”誕生秘話。いやー、ラストが見事に黒い。本編のエーブとまったくイメージの違うお嬢様がなぜそうなったのかが明らかに。他にはホロとロレンスのラブラブ(?)短編でした2015/04/02
オセロ
32
Kindle Unlimitedにて。作者さん11冊目。短編集2冊目。 旅の途中で立ち寄った村での問題をホロが大胆な方法で解決したかと思えば、惚気かなかなって思わせてくれちゃったり。そしてエーブが商人になるまでの書き下ろしは行商の厳しさとエーブがあんな性格になったのがよく分かる内容でしたね(笑) 2024/04/23
Comit
27
積読本~短編2篇+書き下ろし中編1篇。短編はホロとロレンスの掛け合いがみられる、お惚気けストーリー、いつもの数倍甘いです😅中編は“黒狼のエーブ“と呼ばれた女商人の誕生秘話。8、9巻(対立の町)で、ロレンスがあれだけ振り回されたエーブの意外な過去。読み応えがありました。~文中P267~「取り戻しに行く」「服をだ。いや…」「覚悟を。ベルトラ」~ჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)痺れた✨2024/09/06
Yobata
27
狼と香辛料短編集第2弾。「狼と黄金色の約束」「狼と若草色の寄り道」「黒狼の揺り籠」の3編。「狼と黄金色の約束」は、いつものやり取りで鶏を奢る羽目になってり待ったロレンスが次の町で商売の匂いを嗅ぎつけ約束を忘れてしまう話。「狼と若草色の寄り道」は、一枚の地図を見ながら立ち寄った寄り道の話。「黒狼の揺り籠」は、貴族だったエーブが何故商人になったかを描く話。エーブの知られざる過去が語られる中編がメイン。あの銭ゲバエーブの秘密の過去には同情した…これが金の力か…。やはりエーブはいいキャラだね、再登場してほしい。→2012/07/11
いおむ
24
エーブの話しが読みごたえがありました。正直この作者さんにしてあそこまでの酷なラストを書けるとは思えませんでしたので驚きました。先にその後のエーブが登場しているからかもしれませんが。騙され裏切られ…現実の個人、法人、国家でもルールはあっても根は変わらない。したたかにならなければ守りたいものも自分も守れません。そんなだからロレンスとホロの何事もない日常の一コマの短編が良い。こういうの意外と好きなんです。2022/06/28