内容説明
波瀾万丈の冒険物語、幻想怪異な奇譚、涙さそう人情話。現代から遙か時代を遡った昔を舞台に想像を遊ばせる“仮構の文学”時代小説ならではの、爽快と興奮と感動に満ち溢れた名作を厳選。
目次
みのたけの春（志水辰夫）
汐のなごり（北重人）
織姫かえる―宝引の辰 捕者帳（泡坂妻夫）
のぼうの城（和田竜）
天地人（火坂雅志）
信長の棺（加藤廣）
黄金旅風（飯嶋和一）
ふたり道三（宮本昌孝）
魔岩伝説（荒山徹）
恋ぐるい（諸田玲子）〔ほか〕
著者等紹介
杉江松恋［スギエマツコイ］
１９６８年東京都生まれ。慶応義塾大学卒。創作集団逆密室に所属。書評を中心に「問題小説」「ミステリマガジン」などで活動（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
8
仮構の文学（００２頁）。１小説４頁を充てて解説。火坂雅志『天地人』は、弱肉強食の時代に兼続が弱者が苦しまない平和で豊かな国を作るよう、奔走したとある（０２９頁）。北方謙三『悪党の末』で、後醍醐天皇を助けたのは、悪党だったという（１４４頁）。慶應通信の日本史の過去問で悪党が出ていたのを思い出した。平岩弓枝『御宿かわせみ』は評者の母親が大活字で読んでいた。今は目が見えにくく、読書からは離れているが。山手樹一郎『桃太郎侍』は戦時～荒廃下で、明朗時代小説が庶民の生活感に根差す（３５３頁）。どれかは実際に挑みたい。2013/05/06
unknown
5
時代小説を読む頻度が増え始めたので手にとってみたが、これは便利でありがたい1冊。著者紹介、作品紹介ともにコンパクトにまとめられていて、流し読みするだけでも何かしら読みたくなる本が見つかる。2012/07/28
葉月あき
3
その名のとおり、数ある時代小説の中から100冊を選んで紹介したガイドブック。あれこれ思い出して、あー久々にあれ読みたいこれ読みたいとなって困った。2009/01/14
ハヤシマ
2
丁寧に作られた良書です。よいブックガイドになってます。2011/10/09
KAZ
1
48/100 まだまだ2009/01/23
