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内容説明
血塗れの鉄パイプを持った少女が、眠たげな瞳を揺らめかせ―ただ、語る。「島、今日も銃声が響いてる。いつもどおり。人、死ぬ。いつもどおり。犬と犬、戌井と狗木さん、殺し合う。いつもどおり。東区画のボス、変態。いつもどおり。昼寝仲間の殺人鬼、東区画の猫と刀使い、麗鳳兄さん、探偵の可愛くない弟、みんな、恋に不器用。いつもどおり。島、酷く混乱してる。…いつもどおり。結局、いつもどおり。島、今日もいつもどおり。ただそれだけ。だから私、いつもどおり、可愛い子、たくさん抱きしめる。ギュウ。暖かい。ぽかぽか。…眠い。寝るぅ。むにゅ…Zzz…」渾身の越佐大橋シリーズ短編集、登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちは
17
短編集。おもしろかったです!リーレイが可愛くて戌井と誠一がかっこよくってもーう成田さんの描き方に引きこまれて楽しかったです!あぁ~2巻が読みたいよ~!2013/04/12
END
13
島に住む人達の日常。無法者ばっかりだけど、そんな中でも必要なのは愛!まあ、色んな形はあるけれど。『眠=死』は一見可愛く見せかけてるけど、なかなかにハードに壊れてたな。そういやこれって短編集じゃなかったの?群像劇を得意とする作者だし、長編と変わらないじゃん!!さくしゃ、うそつき。うそ、かわいくない。だから、やっつける。でも、そろそろおやすみなさい。キュウ。2013/08/20
星野流人
10
越佐大橋シリーズ番外編(実質5巻目)。短編集と銘打ちながらもしっかりとエピソード同士がパズルのピースのようにハマって、あたかも長編のような造りになっているのは成田さんらしく実に見事。『眠=死(スヤスヤ)』はなんとも哀しいエピソードだったが、「5656!」というストーリーの中でしっかりと意味を持つ、良いエピソードだったと思った。いつも以上にカップルがカップルっぽく描かれていたり、2匹の犬が実にカッコよかったりと、番外編だからこそなのかいつもとは違った様相も見られたのは良かった。2012/09/08
らゆ
10
今まで出てきたどの人にもスポットがあてられていて、読んでてとっても楽しかったです! 狂犬と忠犬のやりとりににやにやし、ピュアな八雲ににまにまし、やっぱりこの3人はかわいいなあ……と思っていたら!思わぬところに伏兵が。もうなんというツンデレ!!かわいすぎです!リーレイのことも詳しく知れてよかったです。続きも出るようなのですごく楽しみ!葛原とネジロのハートフルな追いかけっこ、気になる……!!2011/04/25
日奈月 侑子
8
再読です。 基本的に潤と戌井、ケリーのテンションが大好きな私なので、今回の巻は改めて読んでても楽しい感じでした。ハイテンションな人々が見てて楽しい。そして、今回はリーレイにもスポットを当てた話だったりしたので、結構満足してたりします。各々の恋路や友情の交差っぷりとか、わちゃわちゃ感は相変わらず。誤字の数々も相変わらずな感じでした。個人的には、戌井には是非潤とくっついてもらって、張さんに保護者やって欲しい次第です。 あと、私はあまり正義という言葉に固執する人が好きではないので、あのおっさんは苦手だった…。