内容説明
都知事選への出馬などで知られる芸術家は、現在、「老後パフォーマンス」の真っ最中。好きなことには妥協せず、みずからの老いを、かくも明るい覚悟で生きる天然ぶりを見よ!読めば心が温かくなる、パワー溢れる徘徊と交歓の日々。元祖「老人力」赤瀬川原平との「R70指定」対談収録。
目次
友は最大の援軍
私は缶詰になりたい
独身行進曲
巌爺やの長期青春期
堂々たる物色
頑固者の野菜スープ
ア然、ご近所の長老たち
料理は恋人に接するように
長女と長寿のゴールイン
ボランティアは貯金箱
後期高齢者の悪夢
ダダ・カン魂88
御利益太郎稲荷
青春の目覚まし ピンクとグリーン
寂しいときはローマの休日
自分の脳みそが芸術になった
天国への階段
オス!鳩山君
ギューちゃんと牛タン
クリニックはピクニック
醤油探索方
谷中歌謡横町
恋の坂道
天然老人・養殖老人
著者等紹介
秋山祐徳太子[アキヤマユウトクタイシ]
1935年東京生まれ。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)彫刻科卒業。65年岐阜アンデパンダンに自分自身を出品。工業デザイナーとして電気メーカーに勤務のかたわら前衛美術の活動を続け、「ダリコ」など一連のポップ・ハプニングと称するパフォーマンス活動を行う。また73年の初個展以来、ブリキ作品の発表を続ける。75年と79年、東京都知事選に立候補。ライカ同盟総督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
42
秋山祐徳太子さんのエッセイ。読みやすいエッセイだった。彼のお母さんもことも書かれているがとてもステキだったようだ。おかあさんについて書かれた本もあるようなので読んでみたい。後半には赤瀬川原平さんとR70対談が載っている。過去には東京都知事選挙にも出馬したことがあるという氏。とてもピュアな心の持ち主に思う、氏のような年を重ねたい。2015/08/14
みいちゃんと山田さんそっくりおじさん・寺
41
名前だけは知っていた現代美術家・秋山祐徳太子の老境エッセイ。最近『秋山祐徳太子の母』という本の書評(朝吹真理子)を読み、興味が湧いてこれを手に取る。淡々と書かれているが、70過ぎてもAVを楽しみ、恋もする。ダダカンこと糸井貫二との面会記はびっくり。ダダカンは全裸で逆立ちし、卵の殻で作ったペニスケースを嵌めるのだ(笑)。秋山さんも前衛芸術家ながら、住んでいる都営アパートの自治会防犯部で活躍。競艇や競輪も安く楽しむ。私もこんな老人になりたい。御母堂の事も度々出るが、魅力的なお母様である。楽しく読了。2015/07/17
フリウリ
18
永井荷風、植草甚一、田中小実昌、深沢七郎を引き合いに出して、天然老人(対は養殖老人)について考えてもいる。「天然ものは、はじめから天然に生きる道を選ぶ。しかし、天然に生きようとしても生きられない多くの人がいる。これも、それぞれの人の運命なのである。しかしそれでも、できる限り天然を求めて生きようとする生活態度が重要だと思う。少なくとも老境に入れば、もう天然の道をまっしぐらに進むのみ、でありたい」。いいですね。そしてお母さんのこと、愛していたんだなあ。52026/01/20
gtn
8
前衛芸術家である著者73歳が身辺を描く。独身の所為だろうか、学生のような気楽さがあり楽しい。民生委員が訪れる老人とはとても思えない。2018/10/25
ybhkr
5
この前、現代美術館ではじめて秋山祐徳太子さんを知りました。都知事立候補のポスターはネタかと思っていたら本当だったのですね!びっくり。お母様が長生きでしゃんしゃんしてはったみたいでうらやましい。わたしも独居ですけど祐徳太子さんよりずーっと若いし。お友達作るのもうまいから飢えないしいいなー。養殖ではなく天然老人っておもしろいな。わたしもどうせらなら天然がいいな。ずっとひとりで自分の身の周りのことしながら最後まで生きていきたいよ。それ以前に老人と呼ばれるところまで生きていられるのかなー…って気がしないでもないが2015/05/31
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