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内容説明
人間ではない『一族』がいた。ある山の奥深く、人の手の届かない場所で里を作り、ひっそりと暮らす―女しか生まれず、それ故に滅びかけていた『あやかし』。今までも、これからも、彼女たちは人の世から隠れ、人の世の狭間に生きていく、そのはずだった。しかし、その日。『一族』が起こしたある諍いは、小さな波紋となって町へと広がっていく。その結果として霧沢景介と灰原吉乃の前に現れたのは、枯葉と名乗る少女だった。彼女がふたりにもたらしたのは、運命か、或いは―。藤原祐×椋本夏夜のコンビが送る現代伝奇ファンタジー、ここに開幕。
著者等紹介
藤原祐[フジワラユウ]
1978年大分県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
38
再読。主人公の高校生・霧沢景介が人外ヒロインたちの愛憎劇に巻き込まれていく話。表紙のヒロインが最初に殺されるという安定の容赦の無さは流石です。普通の作者には出来ない事を平然としちゃう藤原祐の鬼っぷりは何度読んでも惚れ惚れしちゃいますね。グロ描写自体は控えめですが、ちょっと前までは普通だった同級生の少女が醜い感情を曝け出したり、血族同士の争いであったりとドロドロ具合がハンパないので最後まで楽しむ事が出来ました。イラストも最高やし次巻も読みます。2015/08/08
羊山羊
12
人の体を乗っ取る代わりにその人の想いも継ぐという発想が凄くいい。更に人怖ホラーと怪怖ホラーとラブコメが合体。青春時代の女子たちのドロッドロが見事な閉鎖的伝奇ホラーを醸成する1冊。ヒロインの求婚シーンとかそのあとの真相のシーンとかは本著中一番の名シーンですね。更に感情が沸騰した後の激情MAXのバトルシーンは今読むと昔すぎて結構恥ずかしいものの、ゲキアツすぎてたまらない。女子の感情を見事に描いているという評判で手に取りましたが、この作者いいですねえ。続きも読みます。大満足。2021/03/03
コリ
11
華やかな表紙に騙されるな!藤原だぞ!と、思いながら読了(笑)この作者の味が良く出ていて、伏線も多々張られていて今後の展開が気になる。読み終わってから表紙見ると凄く切なくなった。2011/07/02
U
10
積読を一気読み。枯葉の吉乃に対する敬慕がなんか好き。藤原さんにしてはマイルドな印象。椋本さんええ仕事しよる……と読了後じわじわくる表紙です。2013/10/18
sibasiba
8
読みやすく面白かった。しかしキャラも設定もエグいな。取り返しの付かないストーリーで最後どうなるのかな。2013/08/03
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