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内容説明
天使だって家出ぐらいする―。突然冷淡になった慧に、真里亜は疎外感を覚える。明日も続くものと思っていた毎日。それが幻想にすぎないことを改めて認識した真里亜は遙海家を出て行くのだった。真里亜を追うことに逡巡する慧。だが事態は急変する。資産家である小布院の身内と勘違いされた真里亜が誘拐されてしまったのだ。しかもその身には恐るべきクロノグラフ“リグレスト”が取り付けられていた。リグレストの効果により、真里亜は凄まじい速さで幼児化していく。行き着くところは肉体の消滅―。救出とリグレストの解除。その難事を慧は同時に解決しようとするのだが。
著者等紹介
久住四季[クズミシキ]
1982年4月1日、島根県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
7
3つ目のクロノグラフの効果は「嵌めている者の時間を逆転させて、肉体も退行していく」という物。随分限定的な感じのアイテムですがw これに誘拐事件を絡めることで、うまい具合にサスペンスとして盛り上げてると思います。既出のアイテムも上手に使えてるし、ようやくこの設定に慣れてきたのかな?…と思ったら、この巻でどうやら終了らしいです…。少なくとも、あと4冊はいけたはずなので、少しもったいないような気もするなぁ2017/11/18
やっす
4
シリーズ三作目。これは結構好み。クロノグラフの持つ特性がそのままタイムリミットとして機能しており、物語のサスペンス性を高めています。謎解きの要素は薄いけど、言われてみれば犯人はこいつしかいないなと思える位には伏線が張られてました。 犯人探しを忘れてしまうほど、タイムリミットに間に合うのかどうかばかりが気になって、これがある意味犯人から注意を逸らす最大のミスディレクションになっていたとも言える。w これからに希望を感じさせるラストも良い。その後新刊は出てない様だが、ぜひ続きを読ませてほしいものです。2016/05/22
ソラ
2
【整理・再読】2021/07/25
ソラ
2
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 資産家である小布院の身内と勘違いされた真里亜が誘拐されてしまった。しかもその身には恐るべきクロノグラフ“リグレスト”が取り付けられていた。リグレストの効果により、真里亜は凄まじい速さで幼児化していく。行き着くところは肉体の消滅―。救出とリグレストの解除。その難事を慧は同時に解決しようとするのだが。 2008/04/13
卯月
2
再読。慧と真里亜の関係がぎくしゃくする中、真里亜の誘拐と、3つ目のクロノグラフが絡む事件が同時発生する。真里亜と慧は偶然出逢ったのではなく、送り込まれたのではないか。シリーズ根幹に関わる謎を提示しておいて、打ち切りは困るなぁ(泣)。二人の仲が修復したところで終わっているのが救い。今回の犯人がどうやってクロノグラフの機能を知ったか疑問だが、誰かに教えられたのか。登場しなかった残り4つのクロノグラフはどんな機能なのだろう、と考えてみる。2012/08/07