内容説明
高1の藤井アゲハの人生は、父が蒸発した日に変わった。オシャレも恋も、大好きだった歌うことも諦めた希望のない日々。でもそんな世界で、クラスメイトの彼―中田力(リキ)だけが特別だった。短い黒髪、高い背、力強い瞳、そして人を惹き付けて止まない不思議な歌声…。他の人とは違う独特な雰囲気を持つ彼にアゲハは心惹かれていく。しかし過酷な運命により二人は引き裂かれ、リキはアゲハの前から姿を消してしまう―。第7回魔法のiらんど大賞・大賞。
著者等紹介
ユニモン[ユニモン]
「リキ」が“第7回魔法のiらんど大賞”の大賞を受賞し、デビュー。広島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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伽耶
12
音楽が本当に流れているようなお話でした。簡単な文章ではあるのですが、気付いたらのめりこんでいました。自分と母親が暮らせるように、毎晩必死にバイトをする主人公のアゲハ。学校にあまり思い入れがない彼女は、いつしか窓際の席に座るリキに恋をしていました。幸せな時間もあっという間で、それからは辛い日々が続きます。泣き虫だけれど決してへこたれない強さのあるアゲハを、ずっと見守っていたいです。2014/09/07
lollipop
8
何度読んでもキュンキュンする。上下巻を読み終わったらサイトの【スノウバラード】【LIVE】【僕が初めてライブに行った話】を続けて読むのが定番の流れとなってしまった。スノウバラードはリキのその後のお話でこれもすごく素敵なのです2017/05/31
lollipop
6
第7回魔法のiらんど大賞の大賞を受賞された作品で、私が大好きな携帯小説でもありました。書籍化されるにあたって、一番の醍醐味であった尖った部分がそぎ落とされてしまったのがとても残念です。(書籍化されるって美化されることなんだね)主人公の【リキ】は、アスペルガー症候群という事だったのだけど、書籍化されたらクラスのちょっと変わった男の子。になってしまってた・・・・もちろん作家さんの意志ではないと思うけど、残念でなりません。そぎ落とされた分追加されたお話もあるようなので、下巻も楽しみです。2014/07/25
あき
3
初の魔法のiらんど文庫。しかもKindle版。思いの外感動してしまった。2冊続けて一気読み。 魔法のiらんど文庫また読んでみよう。2014/11/03
矢絣
2
ケータイ小説の中では読みやすい文章。好きな人に近づけたと思ったらまた離れないといけないせわしないつらさが胸にしみる2015/04/22