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内容説明
―モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)の反対側で、運転手が草の上に座っていた。両足を前に出して、後ろに手をついて、そして空を見上げていた。春の暖かい太陽に、蒼い空を背景にいくつかの雲が流れていく。運転手は十代中頃で、短い黒髪に精悍な顔を持つ。黒いジャケットを着て、腰を太いベルトで締めていた。―人間キノとモトラドのエルメスは“動いている国”に出会い入国する。その“動いている国”が進む先には“道をふさいでいる国”があった(「迷惑な国」)。他全8話収録。短編連作の形で綴られる、新感覚ノベル第7弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
18
嘘つき達の国と『何かをするため』にが印象的。 2018/10/06
海亀
18
キノがキノになる話。[キノ]であるために彼女は強くなる。とても良かった。でも自分的には「冬の話」がお気に入り。読メ登録以前に読み、ずっと頭に残っていた名言【”願い“で人は救えない】きっとそんな事は誰でもわかっている。でもお願いをすれば結果が少しでも良くなるのではという希望的観測がそうさせる。【生きていると 悲しい 生きていることは 悲しくない】2017/03/21
k16
11
現在のキノ誕生秘話含むシリーズ7作目。 今作ではドクターキリコで安楽死を問う「冬の話」、思いやりの「嘘つき達の国」が印象に残る。 「迷惑な国」ではウルトラセブンのペガッサ星人の話思い出した。2020/10/17
みんみ
8
「何かをするために・b」「何かをするために・a」で心が揺れた。揺さぶられた。キノの決意、師匠の思い、揺れる要素がたっぷり。なかなか、感想をアップできなかった。極端な世界感と不条理が魅力。2024/06/27
きゅうくつ
8
「冬の話」、「嘘つき達の国」が気に入った。「カラーなあとがき」もおもしろかった。2023/01/28