メディアワークス文庫<br> 犯罪者書館アレクサンドリア―殺人鬼はパピルスの森にいる

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メディアワークス文庫
犯罪者書館アレクサンドリア―殺人鬼はパピルスの森にいる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048665605
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

父親が多額の借金を残して亡くなった。神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする反社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。常識も法律も通用しないその点では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって、次々と常連達が消され始めていた。

著者等紹介

八重野統摩[ヤエノトウマ]
北海道札幌市出身。立命館大学経営学部卒。書店員をしながら執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

49
父親の借金のカタとして臓器を摘出される寸前に追い込まれていた大学生の六彦は、夏目と名乗る女性に6千万で命を買われ彼女の店で働く事になるが、そこは裏社会の犯罪者だけが訪れる秘密の地下書店で…。定価の百倍の値段で本を売り、日がな一日カウンターで黙々と読書する夏目のミステリアスさが良い感じで、殺し屋や変装師等お客さんも個性的でナイス。書店の常連客を次々殺害していく謎のホームズと、地下という閉鎖空間を利用した時間差トリックも面白かった。お気に入りの六彦の前ではスヤスヤと眠ったりじゃれついたりと、アーミン可愛いな。2020/06/11

ううち

39
今まで読んだことのない『書館』という設定や登場人物が個性的。テンポよくて読みやすかったです。六彦さんとアーミンの掛け合いがほほえましい。続編があるならば六彦さんが外に出て本を探し出してくるっていうパターンがもっと読みたいです。2015/03/15

momi

25
本を愛する犯罪者達のお話…。あーあー途中までは面白かったのに!「アレクサンドリア」この店は、どの本も定価の百倍で販売している店。そして集まる客は本好きな犯罪者達!!常識が通じない店の常連客達が、シャーロックホームズの名をかたる殺人鬼に次々と殺されていく!幾つかの謎解き、そして殺人鬼ホームズは誰??キャラもたっていたし、沢山の本もででくるし、雰囲気もあったのに…。最後は呆気ない終わり方。殺人鬼の動機もよくわからず…と言うか納得できるものではありませんでした。とても残念な作品です!2014/09/11

ymartak

25
裏社会の人のみが利用を許される書店で働く事になった主人公が、一癖も二癖もある店主や常連客達と交流しつつ…という物語。突飛な設定ながら、有名探偵作品をモチーフに組み立てられた各章で謎を解きつつ、常連達の内面に触れてゆくという凝った構造。広い意味での本屋ものではあるが、他作品とは異なるハードボイルド的作風が特徴。2014/05/20

瀧ながれ

24
命を買われた主人公が住み込みで働くことになったのは、殺し屋たち犯罪者が利用する奇妙な書店「アレクサンドリア」だった。出入りする常連客たちが物騒ながら好感がもてて、登場する本が実在するものでいい感じに物語に絡んでいて、図書室のような「アレクサンドリア」の非現実な雰囲気と、外に出れば京都の街という現実的な空気が共存した、心地よい作品だった。スナフキンのような栗栖さんのイラストも欲しかったな…。2014/05/13

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