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内容説明
世界は滅んだ。オティヌスの支配は、成就した。闘いの舞台であるグレムリンの本拠地、東京湾上に浮かぶ『船の墓場』は消失した。それどころか、世界そのものも消えて無くなった。共に来たインデックスも、御坂美琴も、レッサーやバードウェイ達も当然消えた。統一された闇の空間。黒一色のそこに、上条当麻だけが残されていた。その理由は、ただ一つ。世界の基準点であり修復点でもある『右手』を持つからだった。神と成ったオティヌスにとって、上条当麻はすでに微塵も興味の無い存在となっていた。いつものように、ここから彼の逆転劇が始まる可能性は、全くない。ここうそういう『世界』だった。そして。そして。そして。これは、上条当麻の心を挫く物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
72
『槍』を完成させ魔神に登りつめたオティヌスは世界を終わらせた。360度どこを見回しても無しかない世界に連れて来られた上条当麻は、オティヌスによって当麻の精神をへし折る為に作られた数々の位相の世界に送られるもののなんとか耐え抜いていた。しかし最後に見せられた誰もが幸せで完璧な世界を見て元の世界に戻りたいという自分の心が折れてしまう…。今巻は丸々一冊主人公上条君と黒幕オティヌスとの精神的一対一の話。オティヌスの攻撃に上条君が絶えられるかの攻防一直線の戦いで、オティヌスが見せた『見方』が変わった世界は上条君→2014/01/10
いーたん
68
よし!オティヌス陥落!2014/02/04
sskitto0504
68
なんか、すごい!今までもすごかったが、本当にすごいと思った今回。 今までここまで上条さんがやってきたことを全否定しつつ、最後はやっぱり最高にかっこよすぎる上条さんで。 長くなってきてつまらなくなってるという人もいるだろうけど、自分は大好きです。 次巻の戦い、インデックスや御坂とも戦うんだろうし、すげー楽しみです!2014/02/02
まりも
61
新約の中で一番の出来でした。主役は3人いますが禁書を盛り上げる主役は上条さんだけやね。心を折られた上条当麻とその上条当麻を再び立ち上がれせた「総体」。これはシスターズだからこその役割だな。新約に入ってから盛り上がりに欠けた展開ばかりだったが今回のは今までの不完全燃焼具合を上手く使っていた。カラーイラストも素晴らしかったし禁書途中で切らなくて良かった。一人の女の子の為に世界と戦う上条さんがどうなるのか次巻が楽しみ。2014/01/12
朝夜
53
読了。上条当麻が上条当麻のワガママで拳を握り世界と神にあがらう話。自分の裡にある思いを『総体』に打ち明けた上条君は今までの物語の中で一番人間的でよかったです。 そして次巻では今まで通りに一人の女の子のために今までの仲間達と敵対して戦う上条君の今までとは違う戦いを楽しみにしています。女神のデレをはよっ!!(オチツケ2014/01/12