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内容説明
路地裏にひっそりと佇む、加納表具店。店を営むのは、若く美しい環。実は彼女、五百年以上も生きている化け狐だった。掛け軸や屏風などにこめられた思念を鎮める仕事を引き受けている彼女のもとには、様々な事情を抱えた妖怪が相談を持ち込んでくる。環に弟子入りした人間の高校生・洸之介は、さまざまな妖怪と知り合い、やがて心を通わせていくことになる―。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。待望の続編が、いよいよ登場!
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*すずらん*
118
読了する間、私の帰宅途中の道は綾櫛横丁になっていました。暖簾を潜って本を手に取ると、加納表具店の面々が迎えてくれます。私が帰る場所になっていたのです。それ位私はこのあやかしたちが大好きで、一緒に表具の世界を楽しんでいました。今回は全編に渡り愛が描かれています。生きる次元が違う妖怪と人間との愛、師弟愛、そして人間同志の恋模様。ほのぼのとしました。また洸之助の 兵助が恐れた様に、いつかすっかり存在を消してしまうかもしれない仲間達と、自分が変化していく未来への葛藤も描かれています。次巻も出る様で、待ち遠しいです2013/12/08
hirune
102
鎌鼬、座敷童、ぬらりひょん、みんな愛情深くていじらしい妖のお話しでした。うっかり妖の世界に馴染んじゃった洸之介は一癖も二癖もあるチャーミングな妖の知り合いが増えていきますね☆十代の多感な時期に環さんのような完璧な美女(しかしバケ狐)の弟子になった兵助と洸之介、マザコンならぬ言わば妖コン?洸之介は将来ちゃんと妖コンを克服して恋人を見つけたりできるのかなぁ。。2015/08/24
七色一味
76
読破。前巻では結構クソミソ書いちゃいまして、ホントスイマセンでした(^O^;)ま、相変わらず惜しげもなくあやかし出てきますが…。この巻は、最初から「落ち着き」が見られた巻でした。読み進めると、結構じ~~んとしたりするじゃない。☆間違えて3巻目を先に読んでしまいましたが、3巻目に普通に出てきてる登場人物の登場場面が出てきて、なんか「回想」をたどっているようで面白かった。邪道だけど、こういう読み方もおもしろいかもね。2015/04/15
poke
74
レギュラー以外の鎌鼬やぬらりひょんなど登場する妖怪が魅力的だし、表具のことも興味津々で読めるのに何故だかページが進まない。レギュラー陣に飽きつつある。2018/03/09
ぶんこ
67
創作表具の展覧会で思わず検索。 今も展覧会あるのですね。 近くだったら見に行きたかったです。 表装の過程が複雑なのにはびっくり。 襖も、古い建物が好きで色々と見てきましたが、襖絵の凄いのはまだ見ていません。 素晴らしい襖は一般には公開されないのでしょうか? 「ぬらりひょん」は、悪いイメージしかなかったので、シンさんのような英国紳士然とした人となっているのには、発想のユニークさに著者に拍手。 全体に、あやかしとの仲の良さが横溢していて、羨ましかったです。 てにおはの誤表記が1巻より減ってましたね。2015/06/02