- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。
そこは陰陽師のいる不思議な紅茶屋。
明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。
人気の街、吉祥寺。でもあなたが道に迷ったとき、人知れぬ場所にひっそりと隠れている不思議な紅茶屋に、出会うかもしれません。
あたたかな空気に満ちたその紅茶屋の店主は、優しい微笑みでお客さんを迎える、その実ちょっぴり辛辣なところもある陰陽師の青年。
就活に疲れた女子大生、迷える若い恋人たち、結婚を前に危機に陥ったOL――それぞれの道で戸惑う人たちに、そしてあなたに。
不思議であたたかな「紅茶屋 らぷさん」で、陰陽師が淹れる運命の一杯、いかがですか?
【著者紹介】
HASH(0x3963a38)
内容説明
人気の街、吉祥寺―あなたが道に迷ったとき、どうしていいか困ったとき、その紅茶屋は現れます。どう歩いても行き着けない、不思議な霧の街角に、お店がひっそりたたずんでいるとか。店主の青年は、ちょっと変わった特技を持っています。もしあなたが一歩踏み出したいと、運命を開きたいと本気で願うなら―嫌そうなそぶりをしながら、意地悪ぶったことを言いながら、とびきり優しい紅茶を、淹れてくれることでしょう。陰陽師が淹れるあなただけの一杯、いかがですか?
著者等紹介
古野まほろ[フルノマホロ]
ミステリ『天帝のはしたなき果実』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
107
陰陽師の正朝さん、紅茶を入れるのも知識も凄いんですが、バイトの英子さんにはなぜか調子を狂わされ弄ばれているようで面白いですね。 2018/02/16
aoringo
83
ファンタジーやあやかし物が苦手だったのだけど、割とすんなり読めた。心が乱れている人の前に現れる喫茶店らぷさん。そこでは陰陽師がおいしい紅茶とそして悩みまで解決してくれる。自分が紅茶党なのでタイトルに惹かれて手に取ったのだけど、結構本格的な陰陽道の説明があり未知の世界だった。実はその辺はちょっと読み飛ばしたりしてしまった...でも式神も可愛いし、ふたりが結ばれるところが読みたいので続きも読むかも。2022/09/01
aquamarine
73
最初に読んだ古野まほろ作品がこれで良かったかどうかは謎ですが、陰陽師の五行をうまく取り入れ(説明が丁寧で優しいです)アニメにしたら可愛いだろうぬいぐるみのような式神をうまく使って、悩みのある人をうまく導く連作短編になっていました。どれも軽くさらさらっと読めるけれど抱えている悩みは意外に重く、メディアワークス文庫にぴったりなのではないかと思います。せっかく作者が紅茶好き(缶好き?)なのでもっと紅茶に関する蘊蓄を聞きたかったです。むしろサンドイッチに詳しくなったかも。続編が出たようなので続きも読んでみます。2017/03/16
ひめありす@灯れ松明の火
71
これは県立勁草館高校、見よ南高校に次ぐ第三のセーラー服の物語。かつて陰陽五行説に愛された少女か通い、今なお神隠しに合う女子高生の途絶えぬ街、吉祥寺。小さな路地の多いこの街は、一つ角を曲がる度に前酔える人々を現世から遠ざけ、位階へお近付ける。一つ角を曲がる度、そこに決壊が敷かれる。いいえ、それは貴女が閉ざした世界。あなたの生み出したいかい。そんなものに捕らわれる前にここにおいでなさい。ラプサンスーチョンファーストフラッシュキュウリティーサンド。呪いでもお呪いでもないけれど、あなたを救うスペシャルがあります。2017/12/18
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
51
天帝シリーズでまほろが愛する紅茶の世界。そこに陰陽道というテイストを加えて軽やかなライトノベルになっている一冊。吉祥寺、決まったルートでしか辿り着けない陰陽師、見目麗しい正朝の経営する紅茶屋「らぷさん」。英子は家庭と進路で病み、らぷさんに辿り着くが、そこでひょんなことに悩みが解決し、バイトっぽいポジョンに。らぷさんには様々な悩みを抱えた人間が迷い込んできてーーという話。ライトなのになかなか読み応えがあるのはまほろ作品だからこそか。紅茶の蘊蓄が面白く、英子の作るお茶請けが美味そう過ぎて食テロ状態の一冊。2016/05/07