- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あまのみちねのみこと)。彼の御用はその女性が誰なのか突き止めることだった。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが紐解かれる――。
内容説明
毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命。昔の記憶を失ってしまった神様の御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。夢の女性が挿していたという簪を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で…。神代の時代に征伐された者と征伐した者。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく―。
著者等紹介
浅葉なつ[アサバナツ]
四国生まれ。第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し『空をサカナが泳ぐ頃』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
372
「夢の中に出てくる簪の持ち主が誰なのか探してほしい」今回はそんな御用を受けた良彦が和歌山を舞台に神と人、兄と妹等の様々な縁や絆を結びました。テーマは「姉弟」でした。今回の御用は良彦にとって特別なもので、誰かが自分や大切なことを伝え続けてくれるというのがとても嬉しいことなのだと感じた。史料の少ない古代の人物についてあそこまで研究をし続けれられるのは純粋に凄いなあと思った。黄金が大人しかったですが、最後の方で食い意地の張った黄金が見られた。穂乃香の想いにも今後要注目ですね。「こらー!あきらめるな!走れー!!」2016/09/18
た〜
270
今回は1冊1エピソードの長編。話は悪くないのだけれど、各キャラのらしさというか魅力が薄まってしまった感じ。2015/06/28
たんぽぽ
206
今回は初めての長編。あとがきに書かれている通り3巻までは「良彦とゆかいな仲間たち」だったのが4巻になって「歴史ミステリー〜良彦と神々の記憶〜」になった。神武東征とか古事記、日本書紀の成り立ちとか大きなテーマになっている…学生時代を思い出して楽しく読めました。良彦がどんどん成長していくのがうれしいです。2015/07/19
ブランドのアーメン
190
シリーズ初の長編。色々なエピソードが読めないのは残念でしたが、ひとつの謎を掘り下げていくミステリー調も面白い。神様二柱と、人の姉弟がオーバーラップし、交差していくのは上手いし、感動を覚える。依然として魅力的なモフえもんを始めとした神々と良彦と穂乃香。まだまだ続いて欲しいシリーズ。2015/06/30
ううち
174
今回は長編。ミステリー仕立てで一つの御用がじっくり描かれていたので読み応えありました。孝太郎くんの『戦うことってわりと最終的な選択』という台詞に、日本のルーツを感じました。最後に天道根命が飛び立つシーンがとても素敵でした。バニラエッセンスは自分も期待して舐めたことあります。2015/10/10