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出版社内容情報
人型兵器で巨大生物から地球を守る。そんな日々の中、私は『少女』と出会った。チョコと呼ばれる彼女は、私を『おともだち』に選んだ。それが二人の始まりだった。
内容説明
人型兵器で巨大生物から地球を守る。そんな日々の中で、私、永森友香は一人の『少女』と出会った。ロボット。少女は自身をそう紹介した。傍にいる、うさんくさい博士風の男によると、彼女は『チョコ』という名前らしい。チョコは、私を『おともだち』に選んだという。「トモカ、一つ尋ねます。友達とはなんですか?」知らないのかよ。…いや、待て。じゃあ私はその意味を知ってるのか?それは、巨大ロボットよりも非現実的な存在で。人類の誰よりも綺麗な目をした機械。これが私と、チョコの出会いだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真鍋
24
『僕の小規模な自殺』や『ふわふわさんがふる』同様に「入間人間×loundraw」って本当相性いいなと思いました。入間さんの描く人物同士の機微な心情の揺れや繊細な空気感が、loundrawさんの美しくもあり儚くもある絵柄ととても合う気がします。236ページの挿絵とか特に好きです。尊い。ラストの締めかたが入間さんには珍しく霧に包まれたようにモヤモヤっとしていたり、謎が謎のまま盛大に放置されていたりしているのですが、そういうところも、なんだか上手く言えないんですけど、友香とチョコらしいなって、いいと思えました。2019/07/03
かんけー
17
大分前に積読にしていたのを思いだし、掘り起こして(笑)メンバーさんの感想と同じくSF ですねこりゃ。「あだちとしまむら」しか最近は読んでないので(入間作品は)確かにロボと言う記述は有るけどもっとお気楽な?内容かと思ってた。友香とチョコの会話のチグハグさが笑いを誘う?博士とか学長とか朴念仁過ぎて??然し描写される現実はとても辛辣で。巨大生物(作中では怪獣と言ってるが)と対峙する友香の心情が?結構あからさまで苦笑(^.^)被害状況を淡々と描写してるが突き放し感半端無いよね?こう云う状況作ったから後は勝手に→2016/07/02
Yobata
16
巨大ロボに乗り、適性生物から人類を守るため戦う永森友香。その舞台に新型のロボが配備され、それを操縦するロボ・チョコの「おともだち」に選ばれ…。入間さんの新作。「ふわふわさん」とか「虹色エイリアン」みたく、独特のふんわりとした不思議な空気感で進む作品。滅亡しかけの地球,簡単に人が命を落とす空虚感に包まれた世界の中で、友香のダウナーな適当さは入間キャラならではwそこに彼女をおともだち認定しに現れるロボ・チョコはロボットものらしくトモカとおともだちになるために“心”を模索していく。諦観しているようで意外と→2015/04/11
T.Y.
12
人類が怪獣の襲来に脅かされている世界で、怪獣と戦う巨大ロボットのパイロット候補生の永森友香は、新型機カァールディスのパイロットとなる少女型ロボット、チョコの「お友達」に選ばれ、カァールディスにも搭乗することに…。冷たい疎外と過酷な状況の中、一見ダウナー系だが内心割と闘争的な友香と、およそ人間的でないチョコの、そこに友情が成立するのか疑問ながらそれでも寄り添うより他ない関係が何とも言えぬ味。搭乗型兵器が人型な理由等も拘っているがそこがメインかは微妙な所。謎は残っているような、概ね答えは示されているような…2015/04/11
天野寂
11
タイトル詐欺に見せかけたタイトル通りのお話でした。しかし、悪い意味で「えっ、これで終わり?」感がハンパないです。終わり方自体はアリなんですが、未回収の伏線多すぎます。例えば、トモカの成績とか散々引っ張っておいて完全スルーかよ! っていうか、起承転と来ていよいよクライマックス! と盛り上がったところでいきなり電源切られたら誰だって釈然としないっちゅーの。続くなら続く、終わりなら終わりってあとがきで触れてくれたら割り切れるけど、そういうのも全くないですし。内容自体は面白かったんですけど、すげーもやっとするっ!2015/04/10