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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
67
「私は井戸の中にいる」。騒騒騒騒...騒騒騒騒。酩酊するような海鳴りの中、現実なのか夢なのか、悪夢のような白昼夢を漂う狂骨の世界。抑圧された記憶と想いの蓋が海鳴りと共に少しずつ開かれ、目眩の渦をぐらぐらと惑い、前後不覚に陥るような不穏と恐怖がなんとも不気味でおどろおどろしい。フロイトの分析によって人の心の不確かで歪な様を解き明かそうとして、ますます混沌としていくこの狂骨の世界観が好き。そして子供の頃の榎さんがかわいいーー♡2018/03/25
鱒子
58
kindle。釣り堀屋のいさま屋が出会った妖艶な女、朱美。彼女は髑髏に魅入られていた。一方かつてフロイトに傾倒した降旗は、教会の居候として暮らしている。そこへ相談にやって来たのは朱美だった。ーー京極作品でエロティックなシーンが多いのは珍しい。以下次巻へ。2019/02/11
藤月はな(灯れ松明の火)
57
待ちに待っていた漫画が遂にコミック化されて本当に嬉しいです(感涙)原作を既に読んでいる人や初めてコミックから読む人でも騒騒とした登場人物の抱える不安感や怖さが伝わってくる描写が本当に凄いとしか言えません。そして「河豚よ、去らば」と洒落をいい、大好物のひじきが出てきて嬉しそうな伊座間君や子供の頃の木場さんと榎さんが可愛すぎます!朱美さんの鎖骨や髪、目元などの艶っぽさもクラクラしてしまいました。2011/01/24
つたもみじ
31
イメージ通りに朱美が美人。今回も原作の雰囲気を壊すことのない良コミカライズなのですが、今まで読んだシリーズとは真逆で、原作よりも狂気と怖さを感じる。湘南の保養地・逗子で伊佐間が朱美と名のる女と出会う場面…伊佐間が謎のトルコ人。そして新教の教会では、牧師・白丘と、元精神科医の降旗が何度も生き返ってくる前夫の首を切り落としてしまう…という朱美の告白を聞かされる。そういえば白丘だけはイメージと違った。もっと小柄な老年な気がしていた…。2017/07/29
カラシニコフ
29
原作は割と読みづらかった、というかわかりづらい印象だったけど、絵におこすとわかりやすい。釣り親父がいい感じに水木チックw ★★★☆☆2015/12/25